
✅ この記事では、来年登場が噂される折りたたみiPhoneが「iPhone Ultra」として登場する可能性を、最新の海外報道をもとに3つの観点(名前の階層・“Fold”との差別化・価格戦略)から整理して解説します。
- #1:「Max」の上位を示すには「Ultra」が自然
- #2:「Fold」とは呼ばない──Appleらしい差別化戦略
- #3:2,000ドル級でも「Ultra」なら納得できる
- 「Ultra=折りたたみ」という次世代ラインの始まり
- さいごに:Appleは“Fold”ではなく“Ultra”で行く
どうも、となりです。
2025年のiPhone Airでラインナップの再編が進み、Proシリーズとの差がより明確になりました。そして来年──Apple初の折りたたみiPhoneがいよいよ登場するかもしれません。
ただし、その名前が「iPhone Fold」になるとは限らないんです。 9to5Macの最新レポートでは、Appleがこの新モデルを「iPhone Ultra」として展開する可能性を示唆しています。この記事では、その理由をAppleのネーミング哲学と価格戦略から読み解いていきます。
#1:「Max」の上位を示すには「Ultra」が自然
たとえば折りたたみiPhoneが展開したとき、ディスプレイサイズは現行の「iPhone 17 Pro Max」を上回る見込みです。 そうなると、“Max(最大)”という名称の立ち位置が崩れてしまいますよね。
Appleは、チップラインでもすでに「Pro → Max → Ultra」という明確な階層を確立しています。 M3 UltraがM3 Maxを上回るように、「Ultra」は“最上位”の意味を担う言葉。 つまり、「iPhone Ultra」という名前は、Pro Maxを超える新カテゴリとして理にかなっているわけです。
Appleはブランド全体でネーミングの一貫性を重視しており、 “最上位の象徴”としてのUltraは、折りたたみモデルにも自然にフィットします。
#2:「Fold」とは呼ばない──Appleらしい差別化戦略
SamsungやGoogleが「Fold」「Flip」を展開している中、Appleは常に別の言葉を選んできました。 たとえばVision Proも「VRヘッドセット」とは呼ばず、「空間コンピュータ(Spatial Computer)」という新ジャンルを打ち出しました。 AI機能も“人工知能”ではなく「Apple Intelligence」。
つまりAppleは、既存市場の言葉を借りず、自分たちの文脈で再定義する会社なんです。
だからこそ、「iPhone Fold」ではなく「iPhone Ultra」。 これは単なる呼び方の違いではなく、“Foldではない、新しいFold”というメッセージなんです。
実際、折りたたみiPhoneの構造に関しては「iPhone 18 Foldのチタン×アルミ構造」の記事でも触れた通り、 Appleは強度と軽さを両立するために、他社のFoldとは異なる素材設計を採用しています。 この独自設計こそが、Appleが“Fold”という言葉を避けたい理由のひとつでもあります。
#3:2,000ドル級でも「Ultra」なら納得できる
もうひとつの理由は、価格です。 折りたたみiPhoneは2,000ドル(約30万円)前後になると見られています。 これを「iPhone Fold」と呼ぶと“高すぎる”印象になりますが、 「iPhone Ultra」なら“最高峰だから当然”という納得感を演出できます。
実際にApple Watch Ultraは、通常モデルの約2倍の価格で登場しましたが、 “プロ仕様・高耐久・最上位”というブランディングが支持されました。 Appleが同じ戦略をiPhoneにも応用するのは自然な流れです。
つまり「Ultra」は、価格帯と価値のバランスを保つための“言葉のマジック”でもあるわけです。
「Ultra=折りたたみ」という次世代ラインの始まり
Appleの折りたたみモデルは、単なるフォームファクターの変化ではなく、 “iPhoneシリーズの構造を再編するきっかけ”になるかもしれません。
「折りたたみiPhoneの最新動向まとめ」でも解説したように、 iPhone 18 Fold(=Ultra)は「Airの軽さ」と「Proの高級感」を両立した設計が進められています。 Appleはこれを単なる“Fold”ではなく、“究極のiPhone”として打ち出す準備をしているようです。
「Ultra」という名は、単なるネーミングではなく、 Appleが次に描く“モバイルの到達点”を意味しているのかもしれません。
さいごに:Appleは“Fold”ではなく“Ultra”で行く
Appleが「iPhone Ultra」を出すとすれば、それは折りたたみスマホ市場に後追いで参入するためではありません。 むしろ、「Fold」という言葉に飽きた世界へ、“Appleらしい未来のiPhone”を提示するためなんです。
“最大”を超えて“究極”へ──。 ネーミングひとつにもAppleの哲学が詰まっている。 そんな想像をかき立てる一台になりそうです。
ではまた!
Source: 9to5Mac / Bloomberg / TF International Securities / Jeff Pu investor note