
✅この記事では、ドコモ・au・ソフトバンクの“端末返却プログラム”で、返却時に最大2.2万円が別で発生する新ルールを、条件ごとに噛み砕いて確認します。
買い替えを同じキャリアで続ける人ほど無料に見えますが、外へ出たい人ほど「出口に料金」がつく設計になってきました。
- 要点まとめ:返却で「最大2.2万円」が共通コストになりつつある
- ドコモは「返却=有料」が前提になった
- auは「特典利用料」を置き、同時購入で相殺する
- ソフトバンクは「利用料+早期利用料」で設計が二段になる
- 3社比較:同じ2.2万円でも「どこで相殺されるか」が違う
- 未確定点:ドコモの「機種別の利用料」はまだ出揃っていない
- 注目したいポイント:これは“値上げ”なのか、それとも“囲い込みの再設計”なのか
- 回避策:Apple Store購入+中古売却が“逆転”しやすい人の条件
- ひとこと:2.2万円の怖さは「金額」より「失敗の形」が増えること
- まとめ:返却プランは“入口”ではなく“出口”で比べる時代になった
どうも、となりです。
ここ数年の返却プランは「毎月の負担を抑える代わりに、2年で返す」が基本でした。ところが2025年〜2026年にかけて、3社とも“返すときに最大2.2万円”という追加の条件が前面に出てきています。
ややこしいのは、払うのが確定なのか/同じキャリアで買うなら相殺されるのか/壊れていたら別の費用が乗るのかが、会社ごとに微妙に違う点です。まずは「確定している条件」だけを揃えて見ていきます。
要点まとめ:返却で「最大2.2万円」が共通コストになりつつある
結論だけ先に言うと、3社とも“返却に成功しても、条件次第で2.2万円が残る”方向へ寄っています。月額を軽くする仕組み自体は残る一方で、出口の設計が変わりました。
- ドコモ:2026年3月5日以降の新規加入(個人)から、査定完了後に「プログラム利用料」最大22,000円。特定条件で割引が当たると相殺される。 ドコモ
- au:2026年2月26日から「スマホトクするプログラム+」。特典利用料(最大22,000円)が必要だが、同時に次機種をauで買う条件などで割引(相殺)される。 au
- ソフトバンク:2025年8月20日開始の「新トクするサポート+」。特典利用料(最大22,000円)に加え、早い時期に使うと「早期利用料」が乗る設計。 ソフトバンク
- 故障・破損:3社とも査定基準未達で最大22,000円が別途発生し得る(条件や加入状況で軽くなるケースあり)。
ドコモは「返却=有料」が前提になった
ドコモの変更点はシンプルで、返却を成立させるための費用として「プログラム利用料(最大22,000円)」を新設しました。支払いは査定完了後に一括です。
ドコモで相殺される条件(免除ではなく“割引で相殺”の発想)
ドコモは「ドコモで買替えおトク割」を使うと、条件を満たしたときにプログラム利用料相当が割引される設計です。ポイントは“返すだけ”では足りず、次の端末もドコモで買うところまでセットになっている点です。
- 対象機種をドコモで購入すること
- 同一名義で、購入から31日以内に旧機種を返却すること
- 割引の適用を申し出ること
対象者:既存加入者は据え置き、変更日以降の新規加入(個人)から
影響範囲も明確で、変更日(2026年3月5日)以降に加入する個人が対象です。前日までに加入している場合は条件変更なし、法人名義は扱いが異なります。
故障が絡むと「最大4.4万円」の形になり得る
ドコモはもともと、査定基準を満たさない場合に「故障時利用料」最大22,000円が発生し得る前提があり、今回そこへ「プログラム利用料」最大22,000円が加わります。つまり(相殺が効かない条件だと)最大44,000円まで届く形になり得ます。これは、補償サービス未加入などで故障時の負担軽減が効かない場合を含む、ワーストケース寄りの上限です。なお、補償サービスの加入状況や返却タイミングによっては、故障時の負担が2,200円などに抑えられるケースもあります。
ここ、煽りに聞こえやすいところですが、ポイントは「必ず4.4万円」ではなく、返却の成否と割引の成立が“別の判定”として積み上がる点です。加えて、補償サービスの加入状況によっては故障時の負担が大きく抑えられるケースもあるので、実際の負担は「加入中の補償」と「端末の状態」で変わります。支払いの上限が増えたのは事実で、あとは自分の使い方がその地雷を踏むかどうか、になります。
eSIM移行など“キャリアを動く前提”が絡む人は、手数料や再発行の差も一緒に見ておくと判断がブレにくいです。ドコモ/au/ソフトバンク/楽天×格安SIMまで:eSIM移行・再発行・手数料ぜんぶ比較【2026年最新版】
auは「特典利用料」を置き、同時購入で相殺する
auは2026年2月26日から「スマホトクするプログラム+」を開始し、従来の「スマホトクするプログラム」は2026年2月25日で新規受付を終えます。
仕組み:返却+特典利用料で“最終回の支払い不要”にする
公式の説明では、対象端末を一定期間使って返却し、特典利用料(最大22,000円)を支払うことで最終回相当の支払いが不要になる、という構造です。ここで重要なのは、特典利用料は「端末の残価」ではなく、特典を使うための費用として別立てになっている点です。
相殺条件:auで次機種を買うと「au買替特典」で割引
auも出口の条件ははっきりしていて、特典利用の申し込みと同時に、auで指定機種を機種変更で購入するなどの条件で「au買替特典」が適用され、特典利用料(最大22,000円)相当が割引されます。
要するに、au内で買い替えを回す人ほど負担が見えにくく、外へ出る人ほど費用が残りやすい構図です。ここ、気持ち的には引っかかりますよね。
故障・破損時の判定:Android向けは条件が明記
auは査定条件未達で最大22,000円が発生し得る点に加え、Android向けの故障紛失サポート加入で2,200円になる旨など、加入状況に応じた差を明記しています(ただし端末やサービス種別で適用範囲の確認が必要です)。
ソフトバンクは「利用料+早期利用料」で設計が二段になる
ソフトバンクの「新トクするサポート+」は、特典A(13〜24カ月目)と特典B(25カ月目以降)という二段構成です。特典Aの期間に返却して特典を使う場合は「早期利用料」が論点になり、25カ月目以降の特典Bの期間に返却して特典を使う場合は「特典利用料(最大22,000円)」が論点になりやすいです。特典A/Bは「いつ返却して特典を使うか」で分かれるので、まず自分が13〜24カ月目で返すのか、25カ月目以降で返すのかを当てはめると、出口のコスト感が掴みやすいです。特典利用料(最大22,000円)は主に特典B側で強く効いてきます。
特典利用料:返却の成立に“最大2.2万円”が紐づく
公式の提供条件や案内では、査定完了後に特典利用料(最大22,000円)を支払うこと、回収・査定が期限内に完了すること、査定条件を満たさない場合は最大22,000円が別途必要になり得ることが示されています。
早期利用料:早く動くほど高くなる(上限が大きい)
もう1つの注意点が「早期利用料」です。特典Aの領域で使う場合に発生し得る費用で、金額は機種・時期などで変動します。ここは“返却して軽くする”という気持ちと、制度の設計が噛み合いにくい場面が出ます。
「2年で返すつもりだったのに、タイミング次第で思ったより残る」みたいなズレが起きやすいので、申し込み画面の金額表示をその場で確認しないと危ないやつです。
ソフトバンク回線の仕様差(VoNRなど)が絡む人は、端末だけでなく回線側の対応も一緒に見ておくと迷いが減ります。ソフトバンクのVoNR開始でiPhoneはどうなる?
3社比較:同じ2.2万円でも「どこで相殺されるか」が違う
3社を同じ物差しで見ると、論点は3つに分かれます。①返却だけで成立するか、②同時購入で相殺されるか、③故障が重なると上限がどこまで伸びるかです。 ドコモ
| キャリア | 新しい費用 | 相殺の条件 | 故障・査定未達 | 開始日 |
|---|---|---|---|---|
| ドコモ | プログラム利用料:最大22,000円(税込) | ドコモで買替えおトク割(次機種をドコモ購入等の条件) | 故障時利用料:最大22,000円(従来条件)+利用料の組み合わせに注意 | 2026年3月5日 |
| au | 特典利用料:最大22,000円(不課税) | au買替特典(特典申込と同時に指定機種を機種変更で購入等) | 査定未達で最大22,000円(不課税)になり得る | 2026年2月26日 |
| ソフトバンク | 特典利用料:最大22,000円(不課税)+(特典Aで)早期利用料 | 次機種をソフトバンクで購入する等の条件 | 査定未達で最大22,000円(不課税)になり得る | 2025年8月20日 |
※表は各社の公開情報に基づく要約です。金額は「最大」表記が多く、機種・申込条件で変動します。
未確定点:ドコモの「機種別の利用料」はまだ出揃っていない
ここは線引きが必要で、ドコモの「プログラム利用料」は最大22,000円とされていますが、機種・容量・加入時期などで金額が変わり、具体額は変更適用開始日以降に案内とされています。つまり、現時点で「自分の機種はいくら」と断定できません。
そのため、購入・申し込みの最終段階で表示される金額(自分の機種の利用料)を見てから確定する、という順番は崩さない方が安全です。
加えて、変更適用開始日以降にドコモ公式サイトの案内や提供条件書が更新されるはずなので、申込み前に最新の記載を見て「自分の機種の正確な料金」を最終確認するのが確実です。
逆に言うと、判断に使える材料はもうあります。同じキャリアで買い替える予定か/返却を確実に通す自信があるか/外へ出る可能性があるかで、痛いポイントが変わる設計だからです。
注目したいポイント:これは“値上げ”なのか、それとも“囲い込みの再設計”なのか
まず事実として、3社とも返却の出口に最大2.2万円を置き、条件を満たすと相殺される形を強めています。これを「実質値上げ」と受け取る人が増えるのは自然です。
一方で、反論も成立します。月々の負担を抑える仕組み自体は維持されていて、“返却を前提にしない人”にとっては直接の増税ではない、という見方です。ここ、どっちの言い分も分かります。
ただ、ぼくがいちばん気になるのは値段そのものより、「次も同じキャリアで買えば相殺」という条件が、移動の自由度を削る方向に働くことです。端末と回線をまとめる利便性と引き換えに、出口が細くなっていく感じがします。
さらに言うと、「2.2万円を回避するために、他社のより良いプランや条件への乗り換えをいったん見送る」判断が続くと、月額・特典・手続きのしやすさといった面で、あとから機会損失として重くのしかかる可能性があります。
回避策:Apple Store購入+中古売却が“逆転”しやすい人の条件
ここも断定ではなく条件の話で、キャリアの返却プランよりApple StoreでSIMフリー端末を買って、中古で売る方が手元に残る可能性が出るのは、「相殺条件を満たしにくい人」です。
- 次の端末を“同じキャリア”で買うつもりが薄い(乗り換えが選択肢にある)
- 端末を丁寧に使うが、返却の締切や手続きに縛られたくない
- 下取り・買取の相場を見てから動きたい(急いで確定させたくない)
Apple Storeで買う行動自体に意味があるのか迷う人は、この切り口が近いです。オンラインで買えるのにApple Storeへわざわざ行く人がいるのはなぜなのか?
ひとこと:2.2万円の怖さは「金額」より「失敗の形」が増えること
正直、2.2万円そのものは“絶対に払えない額”ではありません。でも怖いのは、払う理由の種類が増えることです。返却の条件、同時購入の条件、査定の条件が別々に走っていて、どれか1つ落ちると相殺が消えたり、別の費用が乗ったりする。ここが精神的にしんどいポイントになりやすいです。
便利さを取るのか、自由度を取るのか。迷うのは当たり前なので、いったん「次も同じキャリアで買う前提があるか」だけで切るのが、いちばんブレにくいと思います。
まとめ:返却プランは“入口”ではなく“出口”で比べる時代になった
- ドコモは2026年3月5日以降の新規加入(個人)から、返却成立に最大22,000円の利用料が追加。
- auは2026年2月26日から「スマホトクするプログラム+」で、特典利用料(最大22,000円)を同時購入で相殺する設計。
- ソフトバンクは「新トクするサポート+」で、特典利用料に加えて早期利用料の層があり、タイミングで差が出やすい。
結論はシンプルで、同じキャリアで買い替えを回すなら相殺されやすい。一方で、外へ出る可能性があるなら、出口の2.2万円が重く見えてきます。自分の買い替え方に合う出口を選ぶのが、いちばん損しにくいです。
ではまた!
Source: NTTドコモ(報道発表PDF) / KDDI Newsroom / ソフトバンク(公式・プレスリリース) / ケータイ Watch
