
✅この記事では、iPhoneの継続率が87%へ上がった最新調査と、Androidへの乗り換えが減っている理由を整理します。
- 要点まとめ:継続率87%が示すもの
- 87%という数字の中身。1年で3ポイント上がった
- 乗り換えが減る理由は、製品の良し悪しだけではない
- この87%は米国の話。日本はどう重ねて読むか
- 「継続率が高い」と「不満な人が少ない」は、同じではない
- これから継続率を左右しそうな要素
- 海外の反応:87%を、みんなはどう受け止めたか
- ひとこと:87%は「満足」と「面倒」の合計値
- まとめ:数字より、動かない理由のほうを持ち帰る
どうも、となりです。
スマホを買い替えるとき、iPhoneからAndroidへ、あるいはその逆へ移ってみようかと一度は頭をよぎる人は多いと思います。ただ、実際に乗り換える人は年々じわじわ減っている——そんな調査結果が出ました。
調査会社CIRPによると、2026年第1四半期のiPhone継続率は87%。買い替えのタイミングでもう一度iPhoneを選んだ人が、それだけの割合いたということです。今回はこの数字が何を言っているのか、そして「乗り換えない理由」がどこにあるのかを、確認できたところから読んでいきます。
要点まとめ:継続率87%が示すもの
- 2026年第1四半期のiPhone継続率は87%。買い替え時に再びiPhoneを選んだ割合で、1年前の84%から3ポイント上がった
- 新しくiPhoneを買った人のうち、Androidから乗り換えてきたのは12%。残りの1%はフィーチャーフォンや他プラットフォーム、初めてのスマホから
- Androidからの流入はここ数年11〜15%の幅に収まっていて、そもそも陣営を移る人自体が少ない
- これは米国の買い手を対象にした調査で、日本の数字は含まれていない
- Appleは今年のiOS 27に載る新しいSiri(Siri AI)や折りたたみiPhoneで、既存ユーザーの引き留めと新規の取り込みを狙う
87%という数字の中身。1年で3ポイント上がった
まず、継続率という言葉の意味からです。ここでの継続率は、iPhoneを買った人が「その直前に何を使っていたか」を答えた結果から出しています。買う前もiPhoneだった人が多いほど、数字は高くなる仕組みです。MacRumorsによると、2026年第1四半期のその割合が87%でした。
新しくiPhoneを手にした人のうち、Androidから移ってきたのは12%。フィーチャーフォンや他のプラットフォーム、あるいは人生で初めてのスマホという人が、残りの1%です。裏を返せば、新しくiPhoneを買った人の大半が、もともとiPhoneを使っていた人ということになります。
1年前の同じ時期は継続率が84%、Androidからの乗り換えが14%でした。そこから3ポイント上がって、乗り換え組は2ポイント減った計算です。2024年の初めも継続率85%・乗り換え13%だったので、ここ数年は少しずつ「動かない方向」へ振れています。CIRPは、Androidから来る人の割合はここ数年11〜15%の幅に収まっていると言っていて、大きく跳ねているわけではありません。似た傾向は他社の調査でも指摘されていて、数字や手法は違っても、方向としては重なるようです。
乗り換えが減る理由は、製品の良し悪しだけではない
ではなぜ、乗り換える人がこれだけ少ないのか。CIRPの見方はシンプルで、スマホを持つ人の多くはずっと前にどちらの陣営に付くかを決めていて、毎年入れ替わるのはごく一部だけ、というものです。つまり、いま起きているのは「iPhoneが急に良くなったから乗り換えた」という話ではなく、すでに落ち着いた場所から動く理由がない、という状態に近い。
ここで一つ引っかかるのが、乗り換え自体はむしろ楽になっているという事実です。少し前に、Android 17がiMessageの履歴やホーム画面の並びまで移せるようになった件を取り上げました。データを運ぶ技術的な壁は、以前より確実に低くなっています。それでも継続率が下がらないのなら、人を引き留めているのはデータの移しやすさだけではない、ということになります。
写真や連絡先を移す手間、新しいOSの操作を覚え直す時間、家族や友人とのメッセージのやり取り、買い揃えたアクセサリ——こういう「慣れ」と「積み上げてきたもの」を全部リセットする気には、なかなかなれません。ぼく自身、乗り換えを考えるたびに最初の数日の面倒くささを想像して、結局そのままにしてしまうところがあります。今回の数字は、そういう地味な引力が積み重なった結果なのだと思います。
この87%は米国の話。日本はどう重ねて読むか
見落とされがちなのが、この調査が米国の買い手を対象にしている点です。CIRPは米国のiPhone購入者に聞き取りをしていて、87%という数字も米国市場のものです。日本の継続率がいくつなのかは、今回の調査には含まれていません。
日本はもともとiPhoneに大きく偏った市場としてよく挙げられます。街で見かける端末も、家族や職場のやり取りも、iPhoneが前提になっている場面が多い。ただ、それを裏づける今回の数字があるわけではないので、「日本は米国よりさらに高いはず」と決めつけるところまでは踏み込みません。
そのうえで重なるのは、乗り換えないことの理由のほうです。データ移行の面倒くささ、慣れたエコシステム、周りもみんなiPhone——こうした引力は、市場が違っても同じように働きます。数字は米国のものでも、「なぜ動かないのか」という仕組みは日本で使う人にもそのまま当てはまる。そこが、この調査を日本から読むときのいちばんの手がかりになります。
「継続率が高い」と「不満な人が少ない」は、同じではない
この87%を「iPhoneユーザーの87%が満足している」と読むと、少しずれます。CIRPが数えているのは、新しくiPhoneを買った人の"直前の端末"であって、いま使っている人の満足度でも、iPhoneをやめた人の数でもありません。残りの13%も、不満で離れた人ではなく、AndroidなどからiPhoneへ入ってきた新顔です。
では「iPhoneを見限った人」はどこに出るのか。今回の調査には出てきません。それを知るには、鏡写しの「新しくAndroidを買った人のうち、前がiPhoneだった割合」を見る必要があります。継続率(残る側の話)と離脱率(去る側の話)は別物で、片方が高いことは、もう片方がゼロに近いことを意味しません。
もう一つ、パーセントには実数を小さく見せる働きがあります。母数が大きいほど、たとえ数%でも、その裏にいる人数はふくらみます。今回の調査は米国が対象で割合しか出ていないので具体的な人数までは分かりませんが、「87%」という見出しの印象と、実際に陣営を移っている人の数は、必ずしも一致しません。数字を大きい・小さいで受け取る前に、それが"何を数えた割合なのか"を一度確かめておくと、印象だけに流されずに済みます。
これから継続率を左右しそうな要素
Appleの側も、この高い継続率をただ眺めているわけではありません。今年のiOS 27には、大きく作り直された新しいSiri(Siri AI)が載る予定で、MacRumorsはこれが既存ユーザーの引き留めにつながりうると見ています。使い慣れた環境がさらに便利になれば、動かない理由はまた一つ増えます。
一方で、Androidから新しい人を呼び込むのは別の課題だとも指摘されています。ここで名前が挙がっているのが、Appleが準備している折りたたみiPhoneです。これまでにない形なので、すでにAndroidの折りたたみ機を使っている層なら、乗り換えを考えるきっかけになるかもしれない、という見立てです。継続率を守る話と、新しい人を連れてくる話は、分けて考えたほうがよさそうです。
海外の反応:87%を、みんなはどう受け止めたか
今回の調査への直接の反応を拾いました。素直に納得する声から、数字の前提に釘を刺すもの、二択そのものに疲れている声まで、受け止めはさまざまです。
I setup Androids regularly, as an iPhone user. The experience is a confusing, ad filled mess. Samsung needs to learn that less is more.
iPhoneユーザーですが、Androidの初期設定を頻繁にやります。あの体験は、分かりにくくて広告だらけのぐちゃぐちゃです。サムスンは「少ないほうがいい」を学ぶべきですね。
乗り換えない理由は、あちら側にもある。製品としてのiPhoneが優れているというより、Androidを新しく使い始めるときの入口の煩雑さが、そのままiPhoneに残る動機になっている、という声です。継続率の数字の裏には、こういう体験の記憶が積もっている気がします。
I used to switch between Android and iOS every few years, but now I stick with iOS because migrating data is a pain despite what each side says.
以前は数年おきにAndroidとiOSを行き来していましたが、今はiOSから動きません。どちら側が何と言おうと、データの移行が面倒だからです。
結局、動かないほうが楽。どちらのOSでもいい、と言いながらiOSに留まる。惰性と言えば惰性ですが、これがCIRPの言う「すでに落ち着いた大多数」の正体に近いのだと思います。
Apple's slowness to adopt AI has paid massive dividends. Users are getting fed up of this forced AI slop.
AppleがAIの導入に慎重だったことが、大きな見返りを生んでいます。ユーザーは、強制的に押しつけられるできの悪いAI機能にうんざりしているんです。
ここは本物の満足。Samsungのフラッグシップから移ってきた人が、AppleがAIを急がなかった姿勢を評価しています。乗り換えコストだけでなく、こういう積極的な理由で残る人もいる——数字はその合計です。
In the US, that is. But Android is necessary if we want iOS to keep improving, lack of competition leads to stagnation.
これは米国での話ですけどね。でも、iOSに良くなり続けてほしいなら、Androidの存在は欠かせません。競争がなければ停滞につながります。
数字の前提に、一言。「米国の話だ」という指摘と、「iOSのためにもAndroidは必要だ」という視点が同居しています。片方が消えれば競争もゆるむ、という冷静な見方です。
It would be so nice if we had a "third" option rather than having to choose between Android or iOS/iPadOS based devices.
AndroidかiOS/iPadOSの端末か、という二択を迫られるんじゃなくて、「第3の」選択肢があったら、どんなにいいことか。
二択そのものへの疲れ。高い継続率は、必ずしも今の状態への満足だけを意味しない、というのがよく分かる一言です。選べる先が二つしかないから残っている、という人も確かにいます。
ひとこと:87%は「満足」と「面倒」の合計値
87%と聞くと、それだけ多くの人がiPhoneを気に入っている、という話に見えます。でもコメントを並べて読むと、そこには本物の満足と、「もう一度全部やり直すのが面倒」という気持ちが、けっこうな割合で混ざっているように感じます。
ぼくが引っかかったのは、移行が楽になっても数字が下がらないところです。壁を低くしても人が動かないなら、その壁はもともとデータの重さではなかった。慣れた場所の居心地のよさは、スペック表に出てこないぶん、いちばん手強い引力なのかもしれません。
まとめ:数字より、動かない理由のほうを持ち帰る
今回はっきりしているのは、米国の2026年第1四半期でiPhone継続率が87%まで上がり、Androidからの乗り換えが12%に減ったこと。そして、それがここ数年ゆるやかに続いている流れだということです。
ただ、この記事から持ち帰ってほしいのは87%という数字そのものより、その裏にある「なぜ動かないのか」のほうです。乗り換えコストと慣れ、そして本物の満足。この三つが重なって、人はいまの陣営にとどまっています。次にスマホを買い替えるとき、自分がどれで止まっているのかを一度言葉にしてみると、乗り換えるにせよ残るにせよ、選び方が少し変わってくると思います。
ではまた!
乗り換えるにしても今のiPhoneを使い続けるにしても、写真や動画を丸ごと自分の手元に控えておくと、いざというときの移行がぐっと軽くなります。Mac・PCのバックアップ先としても使える1TBモデルです。
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