t0nAr1sm

Appleを理解して翻訳する。それが「となりずむ」

薄すぎて買えない?iPhone AirとGalaxy S25 Edgeが売れない理由

Galaxy S25 Edgeが店頭展示され、重量「163g」と書かれた案内プレートが手前に置かれている様子

✅この記事では、iPhone AirとGalaxy S25 Edgeといった「超薄型フラッグシップ」が、話題のわりに伸び悩んでいる理由を整理します。薄さは正義に見えるけど、買う段階で何が引っかかるのかを、数字と現場の声から見ていきます。

どうも、となりです。

薄いスマホって、店頭で触ると「うわ、気持ちいい…」ってなるんですよね。ポケットの収まりも良さそうだし、手もラクそうだし。

でも実際に買うか?となると、急に冷静になる。この記事の元ネタ(Korea Herald)も、まさにその「買う直前に冷める瞬間」が売上の壁になっている、と描いていました。

要点まとめ:何が起きているのか

  • 韓国の店頭では、Galaxy S25 EdgeもiPhone Airも「一度は見られるが、購入に結びつきにくい」傾向
  • ためらいの中心はバッテリー不安・価格・機能の削り方
  • 販売データとして、S25 Edgeは発売後3カ月で約131万台、S25 Plusは約505万台(Hana Securities)
  • iPhone Airは米国iPhone販売の約3%(9月、CIRP推計)という見立てが紹介されている
  • 11月には、在庫やサプライヤー調整を理由に「Airの生産をほぼ止めた」との報道(The Information)が引用されている

薄さは“欲しい”のに“買い”にならない

元記事で面白いのは、「薄い/軽いこと自体に興味がないわけじゃない」と明確に言っている点です。つまり、需要がゼロではない。

ただ、その興味が購入まで届かない。理由はシンプルで、薄型はどうしても“等価交換”になりやすいからです。

iPhone Airは薄さの代償として、単眼カメラやモノラルスピーカーなど、いまの相場感から見ると目立つ割り切りがある。しかも価格は$999で、隣に$799のiPhone 17があり、さらに$100足せばProが見えてくる。これだと「薄い=得」ではなく「薄い=我慢の塊」に見えやすいんですよね。

“薄型の価値”が曖昧だと、判断はPro/無印に流れる

ここ、いちばん重要だと思います。

薄さの価値は、カメラや性能みたいにスペック表で説明しにくい。店頭で触った5秒は最高でも、生活に持ち帰ったときの満足が想像しにくいんです。

だから人は、想像しやすい価値(バッテリー、カメラ、スピーカー、安心感)に寄っていく。元記事が言う「バッテリー不安が最初に出る」というのは、まさにそれだと思います。

この話は以前まとめたiPhone Airの薄型化とバッテリーの話とも繋がっていて、薄さは“性能の伸びしろ”を削って作る以上、どうしても不安が先に立ちがちなんですよね。

 

 

SamsungのEdgeが示した“もう一つの現実”

そして元記事のキモはここです。

Galaxy S25 Edgeは、iPhone Airほど露骨に削っていない。デュアルカメラ、ステレオスピーカー、Airより大きいバッテリーなど、「薄型のわりに頑張ってる」設計です。

それでも売れない。つまり、問題は「Appleが削りすぎたから」だけではなく、薄型というコンセプト自体が、購入理由として決定打になりにくいということなんです。

ケース文化が“薄さのメリット”を相殺する

Redditでも刺さっていたのが、「結局ケース付けるじゃん」という話です。

これは日本でもかなりリアルで、落下や傷が怖くてケースを付ける人が多い。薄型のために払ったコストを、最初の1分で覆い隠す。これ、冷静に考えるとすごい矛盾なんですよね。

iPhone Airの方向性を整理したiPhone Airの“割り切り”まとめでも触れましたが、薄さを買ったはずなのに体験が残りにくいのは、構造的な弱点だと思います。

薄いのに“持ちにくい”問題も出てくる

薄型=握りやすい、とは限らない。Redditでは「薄いのに幅があると、手の置き場がなくて逆に不安」という声もありました。

さらに、最近はカメラの出っ張りで重心が上に寄りやすい。重さそのものより「重さの偏り」が気になる、という意見も出ています。薄型はここでも“メリットが直感的に伝わりにくい”んですよね。

 

 

注目したいポイント:Appleにとって“Air不振”は負けなのか?

ここ、ちょっと逆の見方もできます。

元記事内の引用では「AirがあることでProの価値がわかりやすくなり、結果としてProが売れるならAppleにとっては勝ち」という趣旨のコメントも出てきます。

たしかに、Airはラインナップの中で比較軸を作る存在になっている。薄型を試しに見に来た人が、最後は「結局Proかな…」となる導線はあり得ます。

ただ、その場合でもAirが“売れない枠”として固定されると、次のモデルが難しくなる。だからAppleが今後、Airをどう育てるのかは気になります。

生産調整の話と合わせて読むなら、iPhone Airの生産カットバック報道や、iPhone Airの販売不振分析もセットで押さえておくと、流れが見えやすいと思います。

ひとこと:薄さは“体験”として説明しづらい

薄型スマホって、触った瞬間は気持ちいい。でも、買う判断に必要なのは「毎日の安心」なんですよね。

バッテリーがどれくらい持つか。数年後も持つのか。カメラで困らないか。ケースを付けたら意味が残るのか。そういう“生活の地面”に降りた瞬間、薄さの価値は言語化しにくくなる。

だからこそ、薄型が本当に定着するには、薄いだけじゃなく「薄いから得した」と胸を張れる別の価値が必要なんだと思います。

Redditの反応まとめ

  • 「高いのに機能が減るなら、そりゃ売れない。薄さだけでは決め手にならない」
  • 「薄い本体にワイドな画面は持ちにくい。握る“肉”がほしい」
  • 「Airは快適で好き、という人もいるが、広角カメラなしは無理という声も強い」
  • 「重さより“重心の偏り”が気になる。カメラの出っ張りでトップヘビーになる」
  • 「どうせケースを付けるなら、薄さのメリットが消える」
  • 「薄さより小型が欲しい。iPhone miniの系譜を戻してほしい」
  • 「薄型はメーカーの技術デモに見える。欲しいのは実用上のメリット」

総評:海外でも“薄さは魅力だが、購入理由として弱い”という空気が強い印象です。

まとめ:薄型が勝つには“薄い以上の理由”が必要

iPhone AirもGalaxy S25 Edgeも、薄型という挑戦自体は魅力的です。ただ、市場は成熟していて、買い替えサイクルも長い。そこでは「少し薄い」だけでは人は動きにくいんですよね。

薄さが勝つには、薄いことが“我慢”ではなく“得”として伝わる必要がある。あなたは薄型スマホに、どんなメリットが乗っていたら買いたくなりますか?

ではまた!

Source: The Korea Herald, The Information, CIRP