となりずむ

Appleを理解して翻訳する。それが「t0nAr1sm(となりずむ)」

iPhone 18 Pro「可変絞り」が量産段階へ。4年続いた固定絞りの終わり

iPhone 18 Proのカメラモジュール内部構造のクローズアップイメージ。3つのレンズユニットとアクチュエータが精密に配置された可変絞り対応カメラシステム

✅この記事では、iPhone 18 Proに搭載される可変絞りカメラの部品量産が始まった背景と、固定絞りから何が変わるのかを整理します。サプライヤーの動きから読み解く「Appleがカメラで本気を出す年」の全体像が、今回の読みどころです。

 

 

どうも、となりです。

iPhoneのカメラって、毎年なにかしら進化してるのに「絞り」だけはずっと動かなかったんですよね。iPhone 14 ProからiPhone 17 Proまで、メインカメラの絞り値はƒ/1.78で固定。センサーもレンズも画像処理も変わってきたのに、光の入り口の広さだけは4世代にわたって同じまま据え置かれていました。

それがいよいよ動きます。iPhone 18 Proで、Appleが可変絞りに踏み切る。しかも噂段階の話ではなく、部品の量産がすでに始まっているという段階まで来ています。

要点まとめ:iPhone 18 Proの可変絞りカメラ、何が動き始めたのか

今回明らかになったのは、iPhone 18 Pro / Pro Max向けの可変絞りカメラに関するサプライチェーンの動きです。部品単位ではすでに生産が始まっており、完成モジュールの量産も夏に控えています。

  • 中国のSunny Opticalが、絞り機構を動かすアクチュエータの生産をすでに開始
  • 韓国のLG Innotekがメインカメラモジュールの大部分を担当し、2026年6〜7月に生産開始予定
  • Cowellなどのモジュールメーカーも生産プロセスに参加予定
  • iPhoneのメインカメラはiPhone 14 ProからiPhone 17 Proまで、ƒ/1.78の固定絞りを4世代にわたって採用してきた
  • 可変絞りの導入で、暗所での集光量アップ・明るいシーンでの露出制御・ボケ味の物理的なコントロールが可能に
iPhone 18 Proのカメラは、4年間動かなかった「光の入り口」をついに可変化する。部品レベルの量産開始は、この変更がもう設計確定段階にあることを示している。

4年間ƒ/1.78だった理由と、今動く意味

そもそも、なんで4世代もƒ/1.78で固定だったの?という話なんですが、これにはAppleなりの合理性があります。

固定絞りはシンプルです。可動部品がないぶん、モジュールの薄型化・信頼性・歩留まりの面で有利。Appleはこの4年間、絞りを動かす代わりに、Photonic Engineやセンサーサイズの拡大、画像処理パイプラインの強化で画質を引き上げてきました。ハードを複雑にせず、ソフトで補う方針ですね。

ただ、ソフトウェア処理には限界があります。暗い場所で光を多く取り込みたいときは絞りを開けたいし、日中の明るいシーンでは絞って露出オーバーを防ぎたい。被写界深度──つまりボケ味も、ソフトで擬似的に作るのと、光学的に生み出すのではやっぱり質が違う。この物理的な壁を越えるには、絞りそのものを動かすしかないわけです。

ここ、ちょっと引っかかるんですよね。Appleはコンピュテーショナルフォトグラフィを全面に押し出してきたメーカーなのに、わざわざ物理機構を追加するという判断をしている。それだけ「可変絞り」が今後のカメラ進化に不可欠だと見切ったということでしょう。

サプライチェーンの動きが語る「確度の高さ」

今回の情報で注目したいのは、噂の精度というより、サプライチェーンの動きそのものです。

まず、絞り機構の心臓部であるアクチュエータをSunny Opticalがすでに量産している。アクチュエータは絞り羽根を物理的に開閉させる駆動装置で、可変絞りの精度と耐久性を左右する基幹部品です。これが量産に入っているということは、設計の最終仕様がほぼ固まっていることを意味します。

そしてカメラモジュール全体の組み立てはLG Innotekが主力。生産開始は2026年6〜7月の見込みで、9月発売から逆算するとちょうどiPhoneの通常の量産スケジュールに乗っています。Cowellもモジュール生産に加わる予定で、供給体制は複数社に分散されている。Appleがサプライヤーを1社に絞らず複数に振っているのは、過去のディスプレイ調達と同じパターンで、量産リスクを分散させる定石です。

ちなみにこの可変絞りの話、最初に出たのは2024年12月。アナリストのMing-Chi Kuo氏が予測し、2025年10月にはAppleがサプライヤーと部品の協議を進めていると報じられていました。そこから約半年で部品量産まで来た。噂から量産まで、かなりスムーズに進んでいる印象です。

注目したいポイント:Samsungが一度やめた技術を、Appleが拾う構図

可変絞りカメラ、実はスマートフォンで初めて採用したのはAppleではありません。Samsungが2022年のGalaxy S22 Ultraなどで先行導入し、その後やめています。

Samsungの可変絞りは2段階切り替え(ƒ/1.8とƒ/2.4)で、ユーザーが自由にコントロールできるものではなく、カメラ側が自動で切り替える仕組みでした。結果として「あるけど体感できない」機能になってしまい、後継モデルでは採用が見送られた経緯があります。

Appleがこの技術をどう料理するかは、まさに今回の最大の論点です。Appleの場合、iPhoneのカメラUIはProRAWやシネマティックモード、フォトグラフスタイルなど、ハードの性能をソフトで引き出す設計が得意。可変絞りも単に「カメラが自動で切り替える」だけでなく、ユーザーが撮影意図に応じて絞りを調整できる仕組みに仕上げてくる可能性が高いと見るのが自然です。

いや、これ地味にデカい話なんですよね。Samsungが可変絞り復活を検討しているという噂が出てきたのも、Appleが本腰を入れたことへの反応と見ることができます。競合が一度諦めた技術を、Appleがより洗練された形で復活させるという構図は、Face IDやMagSafeでも見てきたパターンです。

可変絞りで何が変わるのか──3つの体験の違い

技術の話ばかりだとピンと来ないので、実際のカメラ体験としてどう変わるのか、3つに絞って整理します。

1. 夜景・暗所撮影が光学レベルで改善する

固定絞りだと、暗い場所ではどうしてもソフトウェアの長時間露光やノイズリダクションに頼ることになります。可変絞りなら物理的に絞りを開いて光を多く取り込めるので、処理に頼る割合が減る。結果として、ナイトモードの画質が根本から底上げされる可能性があります。

2. 明るいシーンでの白飛びが減る

真夏の屋外や雪景色みたいな場面、iPhoneで撮ると空が真っ白になること、ありませんか。固定絞りだとシャッタースピードだけで調整するしかないんですが、絞りを物理的に絞れるなら露出オーバーを光の入り口の段階で防げる。これは地味ですけど、日常の写真で一番恩恵を感じやすい変化かもしれません。

3. ボケ味が「本物」に近づく

iPhoneのポートレートモードはソフトウェアで背景をぼかしていますが、境界線の処理が不自然になるケースがまだあります。可変絞りで被写界深度を光学的にコントロールできれば、ぼかしの質そのものが変わる。ガラスのコップの縁や髪の毛の境界線──こういう細部で差が出てくるはずです。

 

 

海外の反応:「そもそもカメラにそこまで必要?」という根本疑問も

"I am genuinely curious: do we really need all these cameras in our pockets? Why can't they make at least one iPhone with no camera bump?"

純粋な疑問なんだが、ポケットの中にこれほど多くのカメラが必要なのだろうか?カメラの出っ張りが全くないiPhoneを1つくらい作れないものか?

── Reddit

"Believe or not, many people love using their phones to take photos and the statistics shows that better cameras lead to better sales. Would it be nice to have at least one model with no camera bump? Absolutely."

信じようと信じまいと、多くの人がスマホで写真を撮るのが大好きだし、統計を見ればカメラの性能向上が売上に直結している。カメラの出っ張りが無いモデルがあれば良いかって?そりゃあもちろん。

── Reddit

"It's the one feature where there a clear path for improvement and it also works well for marketing. Faster chip, better quality screen, wireless speed, charging speed, all these things are basically solved problems."

カメラは改善の道筋がはっきりしていて、マーケティング的にも有効な唯一の機能だ。チップの高速化、画面品質、無線速度、充電速度なんてものは、もう基本的に解決済みの問題だからね。

── Reddit

"Samsung's old tech"

サムスンの古い技術だ。

── Reddit

となりの見方:「Samsungの古い技術」という声が出るのは予想通りですが、先述のとおりSamsungの可変絞りは2段階の自動切り替えにとどまっていて、ユーザー体験としては不完全燃焼でした。Appleが同じ轍を踏むかどうかは、ソフトウェア統合の深さ次第。「カメラバンプが増えるのでは」という懸念ももっともで、可変絞り機構の追加はモジュールの厚み増に直結しやすい。iPhone 18 Pro Maxは歴代最重量になるとの噂もあり、薄さとカメラ性能のトレードオフは今年も続きそうです。

ひとこと:カメラは「解決済みの課題」じゃなかった

海外のコメントにあった「カメラだけが改善の道筋がはっきりしている」という指摘、これがたぶん今回の本質を突いてます。チップは速くなっても体感差が減り、画面も充電もある程度のところまで来てしまった。その中でカメラは、物理機構の改善という「まだ開いていない引き出し」が残っていた分野なんですよね。

Appleが4年間ƒ/1.78を動かさなかったのは、ソフトで済むうちはソフトで対応するという判断だったのだと思います。そしてソフトだけでは越えられない壁に来たから、ついにハードを動かす。この順番がAppleらしいなと感じます。

まとめ:iPhone 18 Proのカメラは「物理」に回帰する

iPhone 18 Proの可変絞りは、4年間固定されていたƒ/1.78を動かす、カメラの根本的な設計変更です。部品量産がすでに始まっており、2026年9月の発売に向けてサプライチェーンは順調に動いているように見えます。

Samsungが先行し、一度やめた技術をAppleが拾い上げて再定義する。この構図がうまくいくかどうかは、可変絞りをどれだけ自然なカメラ体験に統合できるかにかかっています。カメラ以外にもiPhone 18 Proには複数のアップグレードが噂されていますが、撮影体験を物理レベルで変える可変絞りは、今年の目玉になる可能性が高い。

日本での価格や発売日はまだ公式発表されていませんが、価格据え置きを狙うAppleの方針が報じられている点は、買い替えを検討している人にとって気にしておきたい情報です。このへんは続報を待ちつつ、様子を見ておくのがよさそうです。

ではまた!

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Source:MacRumorsReddit