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iPhone 18 Proの基板図に「PMX75」。米国版はQualcommモデム継続の裏づけか

iPhone 18 Pro/Pro Maxの基板レイアウト図。中央にAppleロゴと『A20 PRO U1000』と記された大きなチップがあり、周囲にカメラ用コネクタや各種ICのラベルが並ぶ

✅この記事では、iPhone 18 Pro向けと噂されるA20 Proの基板図に出た「PMX75」という表記が、モデムの地域差の噂をどう補強するのかを整理します。

どうも、となりです。

iPhone 18 Proの中身のリークは、ここ数週間ずっと少しずつ出ています。今回はそこへ、Wccftechが「高解像度画像」として新しいカットを一枚加えました。

ただ、目を引いたのはチップが何パーセント速いという話ではありませんでした。図の中で型番までくっきり読めた部品が、Qualcomm製のモデム系チップだったんです。しかもそれが、少し前に出ていた「米国版とそれ以外でモデムが違うかも」という噂と、まっすぐつながっていました。順番に見ていきます。

要点まとめ:基板図の「PMX75」で固まったモデムの地域差

先に、今回の図で確かめられたことから並べます。

  • iPhone 18 Pro/Pro Maxのものとされる基板図が新たに流出し、Wccftechは「高解像度」としています。ただ中身は実機を分解した写真ではなく、修理向けに部品の位置を示したレイアウト図(分布図)です
  • その図で型番まではっきり読めるのが、Qualcomm製モデム系のチップ「PMX75」。Wccftechはこの表記から、米国市場向けの基板だと見ています
  • これは少し前に流出データから出た「米国版はQualcomm、それ以外はApple自社製C2」というモデムの地域差の噂を、基板の側から裏づける格好です
  • 一方で、A20 Proの目玉とされる96-bit LPDDR6メモリは、Wccftech自身も「どのラベルにも表示がない」と認めていて、今回の図では確認できません
今回の図で確実なのは米国版のQualcommモデム継続で、日本を含む多くの地域はC2側になる見込みです。性能アップの噂の多くは、まだ図の中では裏が取れていません。

 

「高解像度画像」の正体は、実写ではなく修理向けの図

まず、今回の元になった画像そのものについてです。Wccftechによると、3枚の画像はX(旧Twitter)に投稿されたもので、投稿主のアカウントが最初の出所というわけでもないようです。

投稿は「iPhone 18 Proのマザーボードの詳細な高解像度画像が流出した。新しいA20 ProチップがWMCMパッケージを使い、LPDDR6メモリを積むのがはっきり見える」という内容です。ただ、実際に開いてみると、写っているのは基板の実物写真ではなく、修理業者がチップやコネクタの位置に名前を振った配置図でした。冒頭の一枚を見ても、部品ごとに「J_BATT(バッテリー接続)」のような日本語の修理現場でも使われるラベルが並んでいて、真ん中に「A20 PRO」と書かれた大きなチップが置かれています。

この「写真ではなく図」という手触りは、前回6月末に流出したA20 Proの基板図と同じ精度段階です。今回それが一段くっきりしたぶん「高解像度」と呼ばれていますが、実機の中身を撮った証拠に近づいたわけではありません。だから、投稿が「はっきり見える」と言うLPDDR6も、Wccftech自身が「どのラベルにも表示はない」と書いています。メモリまわりの噂は、図の中ではまだ裏が取れていない、というのが正確なところです。96-bit LPDDR6が何を狙った変更なのかは前に整理しましたが、今回の図はその答え合わせにはなっていません。

図ではっきり読めた「PMX75」=米国版はQualcomm継続

では、この図でいちばん確かに読めたものは何かというと、性能ではなくモデムでした。別カットの中央に「PMX75」という型番が置かれています。これはQualcomm製のモデム系チップで、Wccftechはこの表記から、この基板が米国市場向けだと判断しています。

同じ基板レイアウト図の別カット。中央に『PMX75』と記されたチップがあり、その近くに『BASEBAND PMU』『U_ESIM_E』『BB_EPROM_E』などモデム関連のラベルが並ぶ

基板図には『PMX75』というQualcomm製モデム系チップの型番が読め、Wccftechはこれを米国市場向けの基板と見ています。

「米国版はQualcomm、それ以外はApple自社製のC2」という地域差の話自体は、少し前にMacRumorsが、Tata Electronicsから流出したデータをもとに伝えていました。これまではその流出データの中の型番リストが根拠でしたが、今回は基板図の上に「PMX75」と部品名として出てきた形です。同じ結論が、別の角度からもう一段固まったことになります。

米国版がQualcommを残す理由は、こう考えると筋が通ります。Apple自社設計のC2はミリ波(mmWave)に対応していないとされ、Verizonなど米国キャリアが求めるミリ波を、Qualcommのチップで埋める必要がある、という見方です。モデム本体は新しいSnapdragon X80になりそうだと噂されています。なぜ地域でモデムが分かれるのか、日本はどちら側になりそうかは前に詳しく整理したので、背景はそちらに譲ります。Appleの通信チップ自社化がいまどこまで来ているかを合わせて見ると、モデムは自前に寄せつつ、米国のミリ波だけQualcommが残る、という段階なのが分かります。

日本で買う人にとっては、むしろ得な側かもしれない

この地域差、日本で買うぼくらにとっては悪くない方向に見えます。日本のiPhoneはこれまでミリ波を広く使ってこなかったので、C2側に回る見込みです。そのC2は省電力とされていて、Qualcommを積む米国版より電池持ちで有利になる可能性があります。

電池の話はもう一段あります。iPhone 17から日本は全モデルがeSIM専用になり、物理SIMトレイがなくなりました。規制当局への届出で浮かんだ容量の噂では、SIMトレイのないeSIMモデルのほうが、トレイのぶんを電池に回せて容量が大きい、という差も出ていました。つまり日本版は、省電力とされるC2と、eSIMで容量を稼ぎやすい側の、両方を引ける並びにいそうなんです。もちろんどれもまだ噂と流出データの段階で、正式発表や実機の分解で確かめる話ですが、少なくとも「日本にいるから不利」を引く回ではなさそうです。

海外の反応:Qualcomm残留を、電池とミリ波で見る声

反応は今回の基板図そのものより、少し前に出た「米国版はQualcomm、それ以外はC2」というモデムの地域差の噂に集まっていて、今回のPMX75はその見立てを裏づける形なので、同じ争点への声として拾います。

A bit strange but a good move considering the quality of the C1 and C1X

少し妙な話ではあるけど、C1とC1Xの出来を考えれば良い判断だと思う。

MacUserFella / MacRumors(2026年7月2日)

分割そのものを前向きに受け止める人もいます。Appleが先に出したC1やC1Xの出来を見ているからこそ、地域で分ける判断も理にかなって見える、という受け止めです。

mmWave 5G is such a dead end technology I kinda wish Apple wouldn’t support it in the States, as that would help hasten its end. But I get why they need to, as other phone manufacturers will absolutely point out how much slower the iPhone 18 Pro is compared to their phones, even if that comparison is only applicable in very, very rare conditions.

ミリ波の5Gなんて行き止まりの技術で、いっそAppleが米国でも対応をやめてくれたら終わりが早まるのに、とすら思う。ただ、そうもいかない理由も分かる。他社が「iPhone 18 Proはこんなに遅い」と必ず言ってくるからで、それがごく稀な条件でしか当てはまらない比較だとしてもね。

noraa / MacRumors(2026年7月2日)

なぜ米国だけQualcommなのか、を突いた声です。米国版がミリ波対応のQualcommを残すのは、実利より「他社との速度比較で負けて見えない」ための面が大きい、という指摘で、地域差の理由をよく言い当てています。

Well this would suck. The C2 would help immensely with battery life compared to the Qualcomm chips we’ve had in years past. I hope this ends up not being true.

これは残念だな。C2なら、これまで積んできたQualcommのチップに比べて電池持ちがかなり良くなるはずなのに。この話が結局は本当じゃないことを願うよ。

Dark enV / MacRumors(2026年7月2日)

ここは米国で買う人の落胆です。C2の電池持ちを楽しみにしていた層からすると、米国版だけQualcommというのはちょうどC2の利点を取り逃す並びで、日本から見ると立場が逆なのがよく分かります。

If Apple is going to stick with Qualcomm for the 18 Pro/Max then I want it to be at least the X85 modem. At the end of the day, I’ll be satisfied enough if the 18 Pro’s battery life is improved markedly regardless of which modem is used. As in battery life at least as good as in my 16 Plus. If not, then no iPhone purchase for me.

18 Pro/MaxでQualcommを続けるなら、せめてX85モデムにしてほしい。結局のところ、どのモデムでも18 Proの電池持ちがしっかり良くなれば十分満足だ。いま使っている16 Plusと同じくらいは持ってほしい。そうでなければ、ぼくはiPhoneを買わない。

Biro / MacRumors(2026年7月2日)

買うかどうかは、結局そこという声もあります。モデムがどちらかより電池持ちがどれだけ伸びるかが購入の分かれ目で、そこが今のiPhoneより良くならないなら見送る、と。日本版がC2側でその心配が薄いなら、この人の条件はむしろ満たしやすい方です。

ひとこと:確かだったのが、電源チップの型番一つ

基板リークというと、つい「何パーセント速い」に目が行きます。でも今回いちばん確かに読めたのが、モデムまわりの電源チップの型番一つだった、というのは妙にリアルでした。派手なメモリの噂は図の外に置いたまま、地味な部品名が地域差を裏づける。使う側から見れば、どのメモリを積むかより、どのモデムを積むかのほうが、毎日の電池と電波にはずっと近い話です。そこがはっきりしてきたのは、ぼくには悪くない流れに思えます。

まとめ:固まったのはモデムの地域差、性能の噂はまだ図の外

今回の図で一段固まったのは、A20 Proがどれだけ速いかではなく、米国版がQualcommを残しそうだ、というモデムの地域差でした。「PMX75」という型番が基板の上に出てきたことで、流出データだけだった話に部品名の裏づけが一つ増えた形です。反対に、96-bit LPDDR6のような性能の噂は、Wccftech自身が「ラベルにない」と認めている通り、まだ図の外にあります。

そして、その地域差は日本にとって悪い方向ではありません。ミリ波を広く使わない日本はC2側に回る見込みで、省電力とされるモデムと、eSIM専用で容量を稼ぎやすい電池の、両方を引ける並びにいそうです。確かなのはモデムの地域差というこの一点で、あとは秋の正式発表と実機の分解が答えを出してくれます。

ではまた!

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