
✅この記事では、iOS 27などへ上げたあとSpotlightが検索の目次を作り直している間に何が起きているのかと、Appleが挙げた「速く終わる3つの条件」を読み解きます。
- 要点まとめ:目次を作り直している間に起きていること
- 最適化中の通知が出ているとき、端末の中で起きていること
- 数時間で終わる人と、数日かかる人がいる
- Appleが挙げた3つの条件は、どれも「置いておく」に近い
- 持っている台数だけ、同じ待ち時間が要ります
- 待っても出てこないなら、見る場所はインデックスの外
- 海外の反応:ローカルなのに、なぜネット接続が要るのか
- ひとこと:いちばん難しいのは、たぶん1つ目です
- まとめ:アップデートした夜にやることは1つ
どうも、となりです。
iOS 27の正式版が、もうすぐ来ます。上げた直後にいつものメモやメールを検索しても出てこない、設定を開くと検索とSiriがまだ最適化中だという通知が残っている——そういうことが起きます、とAppleが先にサポート文書を1本出しました。ベータを触っている人には、すでに実際の話です。
そこに書かれている待ち時間の幅が、なかなかです。数時間で終わることもあれば、数日かかることもある。そのうえで、早く終わらせる条件が3つ挙がっています。
要点まとめ:目次を作り直している間に起きていること
- Appleが、Spotlightのインデックス作成を説明するサポート文書を公開した。OSを大きく入れ替えたあと、端末は検索用の目次を最初から作り直す
- かかる時間は端末のデータ量しだいで、数時間から、場合によっては数日。作り直しが済んだあとの追加や更新は、はるかに速く終わる
- 速く終わる条件としてAppleが挙げたのは3つ。端末を使っていない、電源につながっている、Wi-FiまたはEthernetでインターネットにつながっている
- 目次は端末の中に留まり、Appleにも自分の他のデバイスにも渡らない。そのかわり、持っている台数だけ別々に作り直しが要る
- 何日待っても特定の種類だけ出てこないときは、検索の設定でその種類がオフになっていないかを確かめる
最適化中の通知が出ているとき、端末の中で起きていること
上げた直後にSpotlightを開いて、昨日まで一発で出ていたメモが出てこない。そうなったとき、まず疑うのは更新の失敗のほうだと思います。ベータを入れている人からは、実際そういう声が出ています。
でも、そうではありません。Spotlightはインデックス、つまり端末に保存されたデータの目次に頼って動いていて、OSを大きく入れ替えると、その目次を最初から作り直します。作り直しが走るのは、端末を最初に設定したとき、ソフトウェアアップデートを入れたあと、そして端末のデータが変わったとき。新しいAppを入れたり、メールを受け取ったりするたびに少しずつ足されている作業で、ふだんは気づきもしません。気づくのは、まとめてやり直しになる今回のような場面だけです。
目次に入るものは、Appleが並べているだけでもかなりの範囲になります。ファイル、フォルダ、App、書類、メール、メッセージ、連絡先、写真、音楽、ポッドキャスト、メモ、そしてシステム設定。Siriも、こちらの頼みごとに答えるときにこの目次の中身を使えます。新しいSiriが端末の中身を踏まえて答えられるのは、この目次が先にできているからです。
つまり、検索が壊れたわけではなく、目次のページがまだ埋まっていない。分かってしまえば単純な話なんですが、通知だけ見ていると分かりません。
数時間で終わる人と、数日かかる人がいる
では、どのくらい待てば戻るのか。Appleが書いているのは「端末に入っているデータの量しだいで、数時間、場合によっては数日」という幅です。ソフトウェアの説明で数日と正面から書くのは、なかなか思い切っていると思います。
幅が大きいのは、待たされる中身が人によって違うからです。写真が数千枚ある端末と、買ったばかりで空に近い端末では、読み直す量がまるで違う。メールを何年も消さずに残している人ほど、時間がかかる側に入ります。
救いは、この長さが最初の1回だけということです。作り直しが済んだあとの追加や更新は、はるかに速く終わるとAppleは書いています。毎回この待ち時間があるわけではなく、大きなアップデートを当てた直後だけの話です。
ちなみにこの時間を減らす作業は、もう始まっていました。iOS 26.6のリリースノートに書かれていたSpotlight索引の最適化がそれで、次のOSのための下ごしらえを、今使っているOSの更新でやってしまうという珍しい形でした。あのときは何のためかまでは分かりませんでしたが、こうして並べると意味が通ります。
作業が続いているのかどうかは、端末によって見る場所が違います。MacはCommand+スペースでSpotlightかSiriの窓を開くと、その上部に進み具合の表示が出ます。iPhoneやiPadなど他の端末では、設定Appのなかに検索とSiriがまだ最適化中だという通知が出ることがある、という書き方です。iOS 27で検索が15年越しに作り直されるメールについては、メールのほうから未完了だと知らせてくることもあります。
Appleが挙げた3つの条件は、どれも「置いておく」に近い
本題の3つです。Appleは「インデックス作成がより速く終わるのは、次のときです」という形で並べています。
- 端末を使っていないとき
- 端末が電源につながっているとき
- 端末がWi-FiまたはEthernetでインターネットにつながっているとき
ネットにつなぐ条件だけは、なぜ必要なのか理由が添えてあります。メールなどのデータを、目次を作るために取ってくる必要がある場合に備えて、という説明です。目次そのものは端末の中にできるので、ネットにつなぐのは中身を送るためではなく、まだ手元に落ちていないメールを引っぱってくるためになります。ここを書き足してあるのは親切だと思います。条件だけ3つ並べられたら、なんでネットが要るんだと引っかかります。
大事なのは、これが「速く終わる条件」であって、「使うな」という禁止ではないことです。1つ目を守れない日があっても、作り直しが止まるわけではありません。触りながら数日かけるか、置いておいて一晩で済ませるか、というだけの違いです。
そう考えると、3つとも夜のうちに片づきます。寝る前に充電器へ挿して、そのまま朝まで触らない。家のWi-Fiは勝手につながっている。狙ってやることではなく、いつもの夜がそのまま条件になっている。ここは楽でした。
持っている台数だけ、同じ待ち時間が要ります
iPhoneが落ち着いたと思ったら、今度はMacの検索が同じことになる。iPadを開けば三度目が始まる。複数台を使っている人ほど、この待ち時間は繰り返すことになります。
理由は、目次の置き場所にあります。文書にはっきり書いてあって、これは端末の中に留まるローカルな目次で、Appleにも、自分の持っている他のデバイスにも渡らない。iCloudで写真もメモも同期している人からすると意外なところですが、この目次だけは共有されません。だから持っている端末の数だけ、それぞれで作り直しが要ります。
面倒な話ではあるんですが、中身を思い出すと納得もします。目次に入っているのは、メール、メッセージ、写真、連絡先、そして端末の設定です。それを1つにまとめて外へ置く形にはしなかった、ということでもあります。待たされる理由としては納得できます。
待っても出てこないなら、見る場所はインデックスの外
ここまでは「待てば戻る」話でした。ただ、何日待っても特定の種類だけ出てこない、ということも起こり得ます。そのときは、待ち方を変えても解決しません。
思ったとおりの結果が返ってこないときの手順も、同じ文書の後半に用意されています。まず最新のソフトウェアアップデートを入れること。そのうえで、検索の設定を開いて、その種類のコンテンツが検索の対象としてオンになっているかを確かめること。Macならシステム設定のサイドバーにある「Spotlight」(環境によっては「SiriとSpotlight」)、iPhoneやiPadなら設定アプリの検索に関する項目です。
ここが盲点だと思います。オフになっているものは、目次が完成しても出てきません。作り直しの話とはまったく別の理由なのに、症状が「検索しても出ない」で同じなので、混ざります。何日も待ってからスイッチ1つだったと気づくのは、けっこう悔しい。
部分的に作り直す手も、Macだけは残っています。システム設定のSpotlightから「検索のプライバシー」を開いて、対象のディスクやフォルダを除外リストへいったん追加し、数秒おいて削除する。除外を外した瞬間に、その範囲の目次が作り直されます。Spotlightの索引が原因でMacが重くなる例もあるので、Mac側でおかしいと感じたときの手札です。
海外の反応:ローカルなのに、なぜネット接続が要るのか
この文書が出た直後の反応を拾うと、感謝より先に「説明が足りない」という声が並びました。
It doesn't explain anything of the kind. It just says "it might take hours or even days". Doesn't say why.
説明になっていない。「数時間、場合によっては数日かかる」と言っているだけで、なぜかは書いていない。
もっともな不満です。確かにAppleは、どういう作業に時間を使っているのかを一度も書いていません。書いてあるのは所要時間と、速く終わる条件だけです。
If everything is stored locally why does indexing need an internet connection?
全部ローカルに保存されるなら、どうしてインデックス作成にインターネット接続が要るんだ?
ここは同じ疑問がいくつも並んでいました。答えは文書の3つ目の条件に添えてあって、目次に入れるメールがまだ手元へ落ちていない場合に取ってくるため、です。データが外へ出るという意味ではありません。ただ、条件の並びだけを読むと引っかかるのは分かります。
As far as I can tell, Apple is just trying so so so so hard to not impact users or CPU that they take forever to run through their indexing (again, not just Spotlight but some other apps as well).
見たかぎりでは、Appleはユーザーの操作やCPUに影響を出さないよう死ぬほど気を遣っていて、そのせいでインデックス作成がいつまでも終わらないんだと思う(しかもSpotlightだけじゃなく、他のアプリでも同じ)。
1つ目の条件の裏返しとして読むと、なるほどと思う見方です。使っている間は端末の邪魔をしないように後ろへ回るから、触り続けるほど終わらない。この人は同じ投稿で、進捗を何パーセントまで出してほしいとも書いていました。
Spotlight’s job has not been just plain file indexing for several versions now. There are daemons like duetexpertd, medianalysisd, photoanalysisd, and several others dealing with machine learning, or how it’s called nowadays “AI”. And they can take a lot of time, depending on how many things are there to index.
Spotlightの仕事は、もう何世代も前から単なるファイルのインデックス作成ではない。duetexpertd、medianalysisd、photoanalysisdといった、機械学習——今どきの呼び方なら「AI」——を扱う常駐プロセスがいくつも動いている。対象が多ければ、それだけ時間もかかる。
個人の見立てではありますが、待ち時間の桁の説明としては筋が通ります。写真の中身を解析する側の処理まで含んでいるなら、文字を拾って並べるだけの作業とは規模が違います。Appleが数日と書いた理由の一端は、写真の解析まで抱えているところにありそうです。
ひとこと:いちばん難しいのは、たぶん1つ目です
3つ並んだ条件のうち、1つ目だけが飛び抜けて難しいと思います。電源に挿すのもWi-Fiにつなぐのも、寝る前に何も考えずできます。でも「使っていないこと」だけは、アップデートした直後の自分といちばん相性が悪い。
新しいSiriが使いたくて上げるわけですから、上げた直後に触らないはずがないんです。Apple側もそれは分かっているようで、この3つは「速く終わる条件」として書かれていて、使うなとはどこにも書いていません。触りながら数日かけるか、寝ている間に済ませてしまうか。選べる形にしてある、という理解でいます。
それにしても、端末の中身を全部読み直す時間が要る、と正面から書く文書が出てきたこと自体が、けっこうな変化だと思っています。これまでは黙って裏でやっていた作業です。
まとめ:アップデートした夜にやることは1つ
やることは多くありません。寝る前にアップデートを当てて、そのまま電源へ挿しておく。Wi-Fiは家にいれば勝手につながっているので、実質やるのは充電器に挿すところまでです。翌朝に検索が戻っていれば、それで終わりです。
戻っていなくても、まだ慌てなくて大丈夫です。写真やメールが多い端末では数日かかることがあるとAppleが書いています。Macなら進行状況を自分の目で確かめられますし、iPhoneやiPadでも通知が残っているうちは作業が続いています。
それでも特定の種類だけ出てこないなら、そこからは待ちの問題ではありません。検索の設定でその種類がオフになっていないかを見る。ここが分かれるところです。
この待ち時間の先にあるのが、端末の中身を読んで答えられるようになる新しいSiriです。では、そのSiriは自分のiPhoneで動くのか。対応の条件はインデックスとはまた別のところで決まるので、気になる人は新しいSiriで何が変わるのかで確かめてみてください。
ではまた!
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アップデートした夜だけは、いつもより長く電源へ挿しておきたいところです。立てて置く形なので、充電しながら触らずに済みます。Qi2対応でiPhone 12以降が対象、イヤホンも一緒に載せられます。
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