
✅この記事では、iOS 27のデベロッパーベータ3で見つかった、Siriがサードパーティ製アプリの中の情報を読み取る新しい動きについて整理します。
- 要点まとめ:Beta 3で見つかったSiriの新しい動き
- 「車のバッテリー、あと何%?」にSiriが答える
- 純正テスラは動かず、TessieやFordは動く
- アクセスには許可を挟む。ただ、まだ発見の途中
- 海外の反応:サードパーティ連携をめぐる、積年の声
- ひとこと:Siriが「アプリに聞く」を覚え始めた
- まとめ:正式版と、日本語で使える時期が見どころ
どうも、となりです。
今日配信されたばかりのiOS 27などのBeta 3では、Siriの声を自分好みに調整できたり、Apple Watchに専用のSiriアプリが降りてきたりが話題になっています。そのBeta 3で動いたSiri周りの変化を早速いじっていた開発者やユーザーから、もう一つ別の動きが見つかりました。iPhoneに「車のバッテリー、あと何%残ってる?」と聞くと、Siriが車のアプリの中をのぞいて残量を答えてくる。そういう話です。
開発者向けのベータで見つかった段階なので、まだ普段のiPhoneに入れて使える機能ではありません。ただ、Appleがずっと「これからのSiriはアプリをまたいで動く」と予告してきた部分が、こうして少しずつ表に出てきたのは、素直に気になります。
要点まとめ:Beta 3で見つかったSiriの新しい動き
- iOS 27のデベロッパーベータ3で、Siriがサードパーティ製アプリの中にある情報を読み取れる例が見つかったと9to5Macが伝えています
- 最初の例はEV(電気自動車)のバッテリー残量。テスラ車を管理するTessie(テシー)やFord公式アプリでは動いたという報告が出ています
- 一方で、テスラ純正アプリでは動かないという報告もあり、どのアプリで動くかはまちまちです
- アプリにアクセスする前に、Siriが「このアプリを見てもいい?」と許可を求める画面を挟みます
- まだ再現しない人もいて、対応アプリの全体像は不明。発見の初期段階です
「車のバッテリー、あと何%?」にSiriが答える
きっかけは、9to5Macが伝えたひとつの発見でした。iOS 27のデベロッパーベータ3で、Siriがサードパーティ製アプリの中にある情報を読み取れるようになっている、という話です。
最初に見つかった例が、電気自動車(EV)のバッテリー残量でした。冒頭の画面がまさにそれで、iPhoneに「Whats my car battery at?(車のバッテリー、いま何%?)」と入れると、Siriが「Your car from which app?(どのアプリの車ですか?)」と聞き返し、TeslaやWatch for Teslaといったアプリの候補を並べてきます。使う側がアプリを選ぶと、その中の残量をSiriが引っぱってくる、という流れです。
最初にこれを見せたのは、リーカーとして知られるマックス・ワインバック(Max Weinbach)氏でした。
Siri AI can use third-party apps in iOS 27 beta 3! pic.twitter.com/YaxCmqewu2
— Max Weinbach (@mweinbach) July 6, 2026
投稿は「iOS 27ベータ3で、Siri AIがサードパーティ製アプリを使えるようになった」という短い一文です。たった一行ですが、これまでのSiriがいちばん苦手にしてきた部分だけに、開発者のあいだではけっこう反応がありました。
純正テスラは動かず、TessieやFordは動く
ここで少しややこしいのが、どのアプリで動くか、です。同じテスラ車でも、Tessie(テシー、テスラ車を管理するサードパーティ製アプリ)のような外部アプリでは動くのに、テスラ純正アプリでは動かない、という報告が出ています。コロラド在住のアレックス(Alex in Colorado)氏の投稿がそれです。
The doesn't work with the Tesla app, but did work with Tessie pic.twitter.com/3Hhejd287A
— Alex in Colorado (@hbf_alex) July 7, 2026
「テスラ純正アプリでは動かないけど、Tessieでは動いた」。並べて言われると不思議ですが、実際そうなっているようです。純正が用意しているはずの情報を、外部アプリ経由でSiriが取ってくる、という妙な順番になっています。
車種もテスラだけではありません。別のユーザーは、Ford公式アプリで同じことができたと報告しています。

純正が動かず、サードパーティやFordが動く。この差がどこから来ているのかは、はっきり分かっていません。ただ、アプリ側がApp Intents(アプリの機能をSiriやショートカットから呼び出せるApple公式の仕組み)へどこまで対応しているか、そのあたりの差が関係していそうです。ベータ特有の不具合という可能性も、まだ残ります。
アクセスには許可を挟む。ただ、まだ発見の途中
もう一つ確かめておきたいのは、勝手にアプリの中身を読まれるわけではない、という点です。9to5Macによると、Siriがアプリにアクセスする前に、いったん許可を求める画面を挟みます。車のアプリにしろ何にしろ、最初に一段はさむ作りです。
そしてこの機能、まだ誰でも確実に再現できる段階ではありません。9to5Macのフェルナンド・シルバ(Fernando Silva)氏が自分のEVで試したときは、うまく取得できなかったそうです。同じベータでも、環境やアプリによって出たり出なかったりする、そういう初期の段階だと見ておくのがよさそうです。
そもそもこの動きは、AppleがApple Intelligence版のSiriで予告してきた方向の一部です。公式サイトには、Siriが「メッセージやミュージック、リマインダーなどのアプリで、その場の状況に応じて操作できる」「保存したメモの中身を引っぱってくる」といった説明が並びます。ただし、これらはまだ提供予定で、しかも英語から先に始まります。日本語でこの手のアプリ連携が使えるのは、正式版のさらに先になりそうです。対応するiPhoneの範囲やAI機能のゲートについては、iOS 27のSiri AIで変わること・できないことやApple Intelligenceによる12の新機能まとめで整理しています。
海外の反応:サードパーティ連携をめぐる、積年の声
今回の発見そのものへの直接反応は、まだ多くありません。ただ、Siriと外部アプリの連携は、ずっと賛否の分かれてきた話です。Appleが連携を絞った数年前の声から、新しいSiriへの受け止めまで、時期をまたいで拾ってみます。
Siri is already far more limited than other voice assistants. I like to use Siri to add items on my Things 3 lists, and I will no longer be able to do it this fall.
Siriはもう、ほかの音声アシスタントよりずっと制限が多い。ぼくはSiriでThings 3のリストに項目を足すのが好きなのに、この秋からはそれができなくなる。
失われた便利さThings 3のリストにSiriで項目を足す。地味だけど毎日の使い方が、当時は取り上げられました。今回のアプリ連携は、まさにこういう穴を埋めにいく話です。
So now Siri is getting dumber when we all want it to be smarter and be able to do more things like Alexa and Google Home.
みんなAlexaやGoogle Homeみたいにもっと賢く、もっといろいろできるようになってほしいのに、Siriは逆に馬鹿になっていってる。
「賢くしてほしいのに」もっといろいろやってほしい、というこの不満は、その後もずっと消えませんでした。AI版のSiriがそこに応えられるのか、いよいよ本番です。
If I was an app developer and was told "build for this new thing that we may charge you for later" 0% chance I'd build for it…
もし自分がアプリ開発者で、「この新しい仕組みに対応してくれ、あとで課金するかもしれないけど」なんて言われたら、対応する気はゼロだね。
作り手のためらい新しいSiri対応に、まだ前のめりでない開発者もいます。アプリごとに動いたり動かなかったりする今の状態は、この温度差とも地続きに見えます。
I don't think even Apple knows what they want to do with Siri or their version of AI.
Apple自身、SiriやAIで何をやりたいのか分かっていないんじゃないかと思う。
それでも消えない不信Apple自身が方向を決めきれていないのでは、という冷めた見方も根強いです。車のバッテリーから始まった今回の一歩が、その不信を少しでも崩せるかどうか、というところです。
ひとこと:Siriが「アプリに聞く」を覚え始めた
ぼくが今回いちばん唸ったのは、Appleが一度は狭めた扉を、自分で開け直しにきているところです。数年前、SiriのSiriKit連携を絞ったときは、けっこうな反発がありました。それがAI版のSiriで、今度はサードパーティ製アプリの中まで見にいく。同じ会社が、逆向きに舵を切り直しているのが見えます。
入口が「車のバッテリー残量」という、かなり地味な一点なのも、ぼくはむしろ本気度の表れに感じました。派手なデモではなく、毎日ちょっと知りたい情報から手を付けている。ここが広がっていくと、Siriに話しかける回数そのものが変わってくるかもしれません。
まとめ:正式版と、日本語で使える時期が見どころ
今のところ確かなのは、iOS 27のデベロッパーベータ3で、Siriがサードパーティ製アプリの情報を読み取れる例が見つかった、というところまでです。TessieやFordでは動き、テスラ純正では動かない。許可を挟む作りで、まだ再現しない人もいる。ここまでが今わかっている範囲です。
この先で確かめたいのは、正式版でどのアプリまで広がるか、そして日本語でいつ使えるようになるか、の二つです。公式の説明どおりなら英語が先なので、日本で普段使いになるのはもう少し待つ形になります。車のバッテリーから始まった小さな入口が、どこまで伸びるのか。そこは見ておきたいところです。
ではまた!
車のことをSiriに聞く場面が増えるほど、運転中でも手を離さず話しかけられる置き場所が欲しくなります。MagSafeでiPhoneを固定しつつ充電もできるので、ナビや音声操作をまとめて任せたいときに。
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