
✅この記事では、iOS 27のベータで見つかった「カメラ付きAirPods」らしきコードについて整理します。
- 要点まとめ:iOS 27のコードが示した「B790」で分かっていること
- コードに何が書かれていたのか
- なぜ「AirPods」だと見られているのか
- 「中断」の噂と、どう両立するのか
- カメラで何ができて、どこが引っかかるのか
- 海外の反応:噂の混乱から、撮られる側の不安まで
- ひとこと:一言の速さより、コードに残った一枚
- まとめ:確かなのは「B790が残っていた」ことまで
どうも、となりです。
「カメラ付きAirPodsの開発が中断された」。そんな噂が流れたのが、7月3日の午前でした。ところが同じ日のうちに、iOS 27のベータに残っていたコードから、そのカメラ付きAirPodsらしき機器の痕跡が見つかっています。数時間で話の向きが変わったので、海外の掲示板でも「さっき中止(canceled)って読んだ気がするんだけど」と戸惑う声が出ていました。
見つかったのはあくまでコードの断片で、Apple公式の発表ではありません。ただ、リーカーの一言よりは手触りのある材料です。何が書かれていて、どこまでが確かな話なのか、順番に見ていきます。
要点まとめ:iOS 27のコードが示した「B790」で分かっていること
細かい話に入る前に、いま出ている材料を先に並べておきます。
- iOS 27の開発者向けベータ2のコードに、「頭の左右にあるカメラ2つ(左が先、右が次)」の画像を扱う「B790」というコードネームの記述が見つかった。発見したのはアプリ開発者のサム・ヘンリ・ゴールド(Sam Henri Gold)氏
- コードにはVisual Intelligence(カメラに写ったものをAIが認識する機能)の指示も含まれ、ランドマークや文字、身近な物を見分ける例として、パリのエッフェル塔とコーヒーマグが挙げられている
- 「B790」はAirPods Pro 3の「B788」と同じB系統で、AirPodsと見る向きが有力。ただし発見者自身は「スマートグラス」と推測しており、確定ではない
- 同じ7月3日には開発が「中断」されたという別の噂も出ていて、話の向きは真逆。Bloombergは発売を2027年後半と報じている
コードに何が書かれていたのか
今回の発見者は、アプリ開発者のサム・ヘンリ・ゴールド(Sam Henri Gold)氏です。iOS 27の2つ目の開発者向けベータに含まれるシステムファイルの中から、「B790」というコードネームの記述を見つけて、Xに投稿しました。
/System/Library/AssetsV2/com_apple_MobileAsset_UAF_IF_PlannerOverrides/purpose_auto/9aaa6a204118137235983cc3f1eecae8a125c550.asset/AssetData/PCC/system_prompt_metadata/system_prompt.json seems to hint at some smart glasses codenamed B790 pic.twitter.com/IEmbfleth4
— sam henri gold (@samhenrigold) July 3, 2026
投稿にあるのは長いファイルパスと、「B790というコードネームのスマートグラスらしきものを示しているようだ」という一言です。意外なのは、見つけた本人がまず「スマートグラス」と受け取っているところでした。ここは後でもう一度戻ってきます。
コードそのものが扱っているのは、かなり具体的な画像です。MacRumorsやAppleInsiderによると、記述は「ユーザーの頭の左右にあるカメラ2つ(左が先、右が次)からの2枚の画像」を処理する、という内容です。あわせてVisual Intelligence(カメラに写ったものをAIが認識する機能)への指示も入っていて、ランドマークや文字、身近な物を見分ける——その例として、パリのエッフェル塔とコーヒーマグが書かれていた、とされています。エッフェル塔の隣にコーヒーマグ、という並びが妙に具体的で、開発の現場で実際にマグカップを撮りながら調整している様子が浮かびます。
なぜ「AirPods」だと見られているのか
発見者はグラスと言ったのに、なぜ多くの媒体は「AirPods」と書いているのか。手がかりはコードネームです。
Appleのコードネームは、機器の種類でB系統とN系統に分かれていると伝えられています。AirPods Pro 3は「B788」、開発中とされるスマートグラスは「N50」。今回の「B790」はB788のすぐ隣で、AirPodsの並びに見える——という理屈です。だから「B790=カメラ付きAirPods(噂で言われるAirPods Ultra)」という読み方が、いまは有力になっています。
ただ、これで確定とまでは言えません。コードが言っているのは「頭の左右のカメラ」で、これはむしろ、左右のつるにカメラが載るグラスにもそのまま当てはまります。AppleInsiderも、グラスやVision Proのコードである可能性は残る、と慎重に書いていました。名前が「Ultra」で決まった、という段階でもありません。コードネームからの見立てが一番もっともらしい、というのが今の正確なところです。
「中断」の噂と、どう両立するのか
ここで冒頭の戸惑いに戻ります。同じ7月3日の午前には、試作機コレクターとして知られるリーカーが、カメラ搭載AirPods Proの開発は「中断(suspended)」されたと主張していました。その経緯は開発が「中断」されたという噂の整理で書いたとおりで、本人が6月に出した「完了」という投稿を、自分で打ち消す形の一言でした。
並べてみると、片方は一人のリーカーが自分の投稿を訂正した話、もう片方はAppleのベータのコードに実物が残っていた話です。情報の重さは同じではありません。AppleInsiderも、開発が止まっていたにせよいないにせよ、コードに参照が残る程度にはこの機器が進んでいた、という書き方をしています。そもそも「中断(suspended)」は一時的に手を止めた、という意味で、海外の掲示板が略した「中止(canceled=完全な打ち切り)」とは強さが違います。「中断」を「中止」と読むには、まだ材料が足りない印象です。
カメラで何ができて、どこが引っかかるのか
では、カメラ付きAirPodsは何をする道具なのか。写真を撮るためではなく、Siriに周囲を見せるための小さな目、という位置づけです。この方向性は、以前カメラ搭載AirPodsの噂を整理したときにも書きました。
Visual IntelligenceはすでにiPhone 15 Pro以降で使えて、iOS 27ではカメラアプリの新しい「Siri」モードから呼び出せます。同じ仕組みを耳元へ持ってくる、というのが今回のコードから見える形です。たとえば目の前の観葉植物に視線を向けると、Siriがそれが何かを教えてくれる、といった使い方が想定されています。
気になるのは、撮られる側です。AppleInsiderも、イヤホンに載ったカメラで撮影・録画していることを、周りの人へどう知らせるのかが課題になる、と指摘していました。ここは仕組みが見えないと、便利さより先に不安が立つところです。Bloombergの報道では、このAirPodsもスマートグラスも発売は2027年後半とされていて、手元に来るのはまだ先の話です。
海外の反応:噂の混乱から、撮られる側の不安まで
今回の発見をめぐる反応は、戸惑いから期待、不安まで幅がありました。いくつか拾ってみます。
Oh, the "canceled" AirPods make a return, in what, 3 hrs? Gotta be a world record 😱😎
「中止」されたはずのAirPodsが、何時間で戻ってきた? 3時間? これは世界記録だろ
数時間での逆転。短い皮肉ですが、噂と痕跡が同じ日に並んだこの日の温度を、そのまま言い当てています。事実の重さより先に、話の速さに振り回された人が多かったのだと思います。
Definitely AirPods because B-series codename. Glasses would be N.
絶対にAirPodsだよ、B系統のコードネームなんだから。グラスならNになる
コードネームからの見立て。本文でも触れた、B系統だからAirPods、という読み方そのものです。短い一言ですが、いま多くの媒体がAirPodsだと考えている根拠は、ほぼこれ一本に集約されます。
I wonder if the idea behind these is to have Siri visual assistance + Spatial photos and videos? Basically Meta glasses without having to wear ugly glasses/crap privacy
狙いは、Siriの視覚サポートに空間写真・動画を足したものじゃないかな。要は、ダサいグラスをかけずに済んで、雑なプライバシーもないMetaグラス、みたいな
期待の中身。Siriの視覚サポートに空間写真や動画を重ねた道具では、という見立てです。「ダサいグラスをかけずに済むMetaグラス」という言い方に、耳元で完結してほしいという本音がにじんでいます。
Maybe better privacy for the user compared to Meta, but worse privacy for the general public. I don't like the idea of hidden cameras in people's earbuds recording me.
使う本人のプライバシーは、Metaよりマシかもしれない。でも、周りにいる一般の人にとっては悪化する。他人のイヤホンに隠れたカメラで自分が録画されるのは、正直いやだ
撮られる側の不安。使う本人ではなく、周りにいる人のプライバシーが下がる、という指摘です。AppleがどうLEDなどで撮影を知らせるのか——本文で触れた課題が、そのまま声になっていました。便利さの話と同じ重さで残る論点だと思います。
ひとこと:一言の速さより、コードに残った一枚
中断と痕跡が同じ日に並ぶと、どちらが本当かを当てにいく前に、「一人の一言」と「コードに残った実物」では重さが違う、と改めて感じます。噂の速さに振り回されるより、こういうコードの痕跡が少しずつ積み上がっていくのを見ているほうが、ぼくには確からしく思えます。名前や時期はまだ後回しで大丈夫です。
まとめ:確かなのは「B790が残っていた」ことまで
今日の時点で確かなのは、iOS 27のベータに「頭の左右のカメラ+Visual Intelligence」を扱うB790というコードが残っていたこと。ここまでは、公式ではないにしろ、コードに残った事実です。
一方で、それがAirPodsなのか、名前がUltraになるのか、いつ出るのかは、まだコードの外の話です。コードネームがB系統だからAirPods、という見立てが一番もっともらしい、という段階にとどまります。中断か前進かも、結局はApple自身が動くまで決まりません。今はコードに残った一枚だけが、事実として確かなところです。
ではまた!
今回のコードで話題になっているカメラ搭載モデルの土台にあたるのが、この現行のAirPods Pro 3です。新型は早くても2027年後半なので、いまのSiriや空間オーディオを耳元で試しておくと、カメラが載ったときに何が変わるのかを実感しやすくなります。
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