
✅ この記事では、iOS 26で進化したApple Walletの「搭乗券」機能をやさしく整理します。 新しい搭乗券は、ライブ更新や荷物追跡、空港マップ表示などが使えるようになり、対応航空会社も順次拡大中です。 いまのところ日本では使えませんが、将来的にどう広がるのかを一緒に見ていきましょう。
- 新しい搭乗券のしくみ──旅の情報がリアルタイムでつながる
- 対応航空会社──まずはアメリカ・オーストラリアから
- 背景にあるのは「デジタルID」構想
- 日本の現状と、今後の展開
- Appleのねらい──“旅の摩擦をなくす”
- まとめ──Walletは“旅のアプリ”になっていく
どうも、となりです。
旅行のとき、iPhoneの「Wallet」に搭乗券を入れておくとチェックインも搭乗もスムーズになりますよね。 iOS 26ではこの体験がさらに磨かれ、旅のあれこれを1つの画面で完結できるようになりつつあります。 今回は、その新しい仕組みと、今後日本でどうなっていくのかをやさしく解説します。
新しい搭乗券のしくみ──旅の情報がリアルタイムでつながる
iOS 26のApple Walletでは、搭乗券の機能が大きく変わりました。 ただの“バーコード表示”から、リアルタイムで動く“旅のダッシュボード”へと進化しています。
- Live Activities対応:フライトの遅延やゲート変更があれば、ロック画面やDynamic Islandにすぐ表示されます。
- 空港マップ連携:搭乗口やラウンジ、荷物受け取り所までのルートを地図で案内。
- Find My連携:AirTag対応スーツケースなら、Walletから荷物の位置をチェックできます。
これまでアプリをいくつも開いていた旅の動線が、Walletの中でつながるようになりました。 “移動のストレスを減らす”というAppleらしい方向性ですね。
対応航空会社──まずはアメリカ・オーストラリアから
9to5Macによると、最初に新しい搭乗券を導入したのはUnited Airlines(ユナイテッド航空)。 そしてAppleは、次の9社が順次対応予定だと発表しています。
- Air Canada
- American Airlines
- Delta Air Lines
- JetBlue
- Jetstar
- Lufthansa Group(ルフトハンザ グループ)
- Qantas
- Southwest Airlines
- Virgin Australia
まだ具体的な開始時期は公表されていませんが、北米・オセアニア地域を中心に年内拡大していく見込みです。 旅行シーズンに合わせて、一気に広がるかもしれません。
背景にあるのは「デジタルID」構想
このアップデートの背景には、Appleが進めているデジタルIDの統合構想があります。 iOS 26では、免許証やパスポートのデジタル登録に向けた基盤が整備されました(詳しくはこちらの記事)。
つまり、Apple Walletは“カードを入れる場所”から、自分の身分や移動情報をまとめるハブへと進化しつつあるんです。 搭乗券や荷物追跡、支払い、そして本人確認まで、ひとつの仕組みで連動させる――これがAppleの描く次のステップです。
日本の現状と、今後の展開
日本でもANAやJALは、すでに自社アプリからApple Walletに搭乗券を追加できる仕組みを提供しています。 ただ、今回のiOS 26で導入されたライブ更新や荷物連携などの新フォーマットには、まだ対応していません。
それでも、日本の航空会社もAPIレベルではAppleの最新仕様を取り入れられるよう準備が進んでおり、 今後は「フライト情報の自動更新」「手荷物トラッキング連携」などが使えるようになる可能性があります。
ANAが進める顔認証ゲートや、マイナンバーカードとパスポートのデジタル統合構想もあわせると、 将来的にはApple Walletが“空港アプリ”として機能する未来も見えてきます。
Appleのねらい──“旅の摩擦をなくす”
Appleがこの分野に力を入れる理由はシンプルです。 チェックイン、搭乗、荷物受け取りなど、旅の中にある“小さな手間”をひとつずつ減らすこと。 その延長線上に、パスポートレスで旅行できる未来があります。
たとえば将来は── iPhoneでチェックインして、Apple Watchで搭乗、AirTagで荷物を追跡し、 Vision Proで現地のナビを見る。 すべての体験が「1つのApple ID」でつながるかもしれません。
まとめ──Walletは“旅のアプリ”になっていく
今回のアップデートで、Apple Walletは単なる「デジタル財布」から、 旅の情報をまとめるパートナーに進化し始めました。 いまは海外中心の動きですが、技術基盤はすでに日本でも整っています。 あとは航空会社や行政との連携が進めば、日本でも「Walletだけで旅が完結」する日がやってくるはずです。
次の注目ポイントは、ANAとJALがいつこの新しい仕様を採用するか。 その瞬間、Apple Walletは「財布」ではなく「旅の入口」になるでしょう。
ではまた!
Source: 9to5Mac