
✅この記事では、iOS 26.1で追加された「Tinted(色合い調整)」がバッテリー節約になるのかを、海外メディアの実測とコミュニティの指摘からやさしく整理します。結論だけ先に言うと、見た目の好みは変えられても、省電効果はほぼ期待できません。
- テストの概要:条件をそろえた“2.5時間×4パターン”
- なぜ差が出にくい?──仕組みからの納得ポイント
- コミュニティの声:省電は「Tinted(色合い調整)」より“アプリの重さ”
- 実用アドバイス:見た目は好みで、省電は基本で
- 旧機種だと違う?──“体感差”は端末性能にも左右
- あわせて押さえたい:26.1の“手触り改善”まとめ
- まとめ:Tinted(色合い調整)は“読みやすさ調整”、省電は基本設定と運用で
どうも、となりです。
iOS 26.1の開発者向けベータ4で、Liquid Glass(液体ガラス)に「Tinted(色合い調整)」オプションが来ました。「透明度を下げれば電池が伸びる?」という疑問に対し、実際に2.5時間×4条件を揃えたテストが行われています。その結果を踏まえつつ、仕組み面の理由と、実用のコツをまとめます。
最新のアップデート内容を整理しています。 ➤ iOS 26.1の詳細を見る
テストの概要:条件をそろえた“2.5時間×4パターン”
- 端末・環境:iPhone 17 Pro Max/最大容量100%、明るさ50%、True Tone・Night Shiftオフ、通知オン、画面は消灯しない、室温約20〜22℃。
- 4条件:(1) Clear(標準)/(2) Tinted(色合い調整)/(3) Tinted(色合い調整)+「透明度を下げる」「コントラストを上げる」/(4) (3)+「視差効果と動作を減らす」。
- ワークロード:各30分×5本=合計2.5時間(TikTok→YouTube→Instagram→Safari→マップ)。区切りごとに通知画面・コントロールセンターを規則的に開閉。
総消費はおおむね10〜11%で推移。中盤の2条件が“69%終了”と1%多く減ったケースはありますが、テスト者自身が誤差の範囲と明記。「Tinted(色合い調整)やアクセシビリティ設定で省電できる」と言い切れる差は出ませんでした。
なぜ差が出にくい?──仕組みからの納得ポイント
Liquid Glassは、従来のガウスぼかしを拡張したうえで、描画の一部をハードウェア加速(GPU等)で処理していると見られます。Tinted(色合い調整)は不透明度(見た目)を変えるだけで、背後のガラス生成・屈折表現といったパイプラインを無効化するわけではないため、計算コスト(=消費電力)に効きづらいのが自然です。
また、ベータ4ではLiquid Glass周辺のHDR的なハイライトが抑え気味という観測も。これは表示の瞬間的な重さを和らげる方向ですが、Tinted(色合い調整)のオン/オフとは別軸の調整です。
コミュニティの声:省電は「Tinted(色合い調整)」より“アプリの重さ”
- 「TintedでもLiquid Glassは裏で描画される」=省電直結ではない、という指摘が多数。
- テストに含まれるTikTok/Instagram/YouTubeはUIがLiquid Glass依存ではないため、差が出にくい条件だったのでは、との声。
- 実際にはアプリ側の最適化(特にSNS系)が電池に与える影響が大きい。使い方の見直しが効く、という実感談も。
- ベータ4でHDRっぽい演出が弱まったのは電池にプラス要因かもしれないが、Tintedとは別の話。
実用アドバイス:見た目は好みで、省電は基本で
今回の知見からの現実解はシンプルです。Tinted(色合い調整)は「読みやすさ・雰囲気」を整える設定で、省電の近道ではない。電池を持たせたいなら、まずは次の基本から:
- 画面輝度の最適化(屋内はやや低め/自動調整の見直し)
- 低電力モード・適応型電源(Adaptive Power)の活用
- ダークモード+純正壁紙(AODやHDR演出を抑えたい場合)
- バックグラウンド更新・位置情報の整理(不要な「常に許可」を外す)
- 重いSNSアプリの使用時間・通知頻度の調整
旧機種だと違う?──“体感差”は端末性能にも左右
テスト端末はiPhone 17 Pro Max。表示パイプラインが強い世代ではLiquid Glassの負荷は相対的に小さく見えます。旧機種で差が出る可能性はゼロではないものの、同じ明るさ・同じアプリ順で1〜2時間の再現テストをしてみて、自分の端末で納得できればOK。基本的には「好みの見た目で使う」で問題ないはずです。
あわせて押さえたい:26.1の“手触り改善”まとめ
Liquid Glassはあくまでアップデートの一部。26.1系では、Apple Musicミニプレーヤーの新スワイプ、写真アプリのスクラバー刷新など、毎日の「さわり心地」がじわっと良くなっています。詳しくは、内部まとめの 「iOS 26.1アップデートで変わるiPhone体験──5つ+αの進化ポイントまとめ」 にも整理しています。省電目的でTinted(色合い調整)を選ぶより、まずは“使い勝手が上がるポイント”を取り入れるほうが満足度は高いですよ。
まとめ:Tinted(色合い調整)は“読みやすさ調整”、省電は基本設定と運用で
Tinted(色合い調整)や透明度・動作の低減で電池が目に見えて伸びるという実測結果は得られませんでした。見た目は好みで、省電は輝度・低電力モード・通知やアプリ運用の見直し――この住み分けがいちばん賢い選択です。iOS 26.1はUI全体の磨き込みも進んでいるので、日々の操作を気持ちよくする調整から取り入れてみてください。
ではまた!
Source: MacRumors / reddit