✅この記事では、Appleが折りたたみiPhoneの量産準備として主要部品を先行確保し始めたという報道を整理します。いつ出るの?どんな仕様?なぜ今「在庫積み上げ」なのかを、やさしく解説します。
- 要点まとめ
- 他メディアの見方:慎重ながら前進
- 技術的背景:なぜ“部品確保”が鍵になるのか
- 戦略面:FoldはiPhone 18の“もうひとつの顔”
- ひとこと:折りたたみの勝負は“薄さ”より“連続性”
- Redditの反応まとめ
- まとめ:希望と慎重さが同居するフェーズに
どうも、となりです。
折りたたみiPhoneはもう何年も噂が続いていますが、ここにきて少し空気が変わりました。いま、Appleが実際に部品の在庫を積み上げ始めたという情報が出てきたんです。つまり、長かった「構想段階」からいよいよ量産準備(プレプロダクション)へと進んだ可能性が高いというわけです。
要点まとめ
- Appleが折りたたみiPhone用の部品を“ストックパイル”していると、中国のリーカーFixed Focus Digitalが報告(MacRumors経由)。
- 確保されているのは、折りたたみOLEDディスプレイ・チタンフレーム・複合素材のヒンジなど、調達期間の長い部品。
- フォームはブック型(Galaxy Z Foldに近い構造)で、外側5.5インチ・内側7.8インチを採用とのこと。
- 認証は側面Touch IDを想定し、内側カメラはアンダーディスプレイ形式の可能性。
- フレーム素材はチタン+アルミもしくはチタン+ステンレス。ヒンジの一部にはLiquidmetalが使われるかもしれません。
- 開いた状態では厚み4.5mmを目標。iPhone 18ラインの一員として2026年9月登場が有力です。
他メディアの見方:慎重ながら前進
同じタイミングでAppleInsiderも、「Appleが折りたたみiPhone向け部品を確保している」と報道しました。
ただし、こちらは「Appleが在庫を積んでいる“可能性がある”」とやや控えめな表現になっています。
興味深いのは、過去の経緯です。Fixed Focus Digitalは2024年に一度「AppleはFold構想をいったん棚上げした」と語っていましたが、今回その本人が再び“再開した”と主張している点。つまり、噂の域を超えた現場の動きが出てきたということなんです。
一方で、日本のMみずほ証券のアナリストは「ヒンジ設計に課題が残っており、2027年にずれ込む可能性」も指摘。どちらの見方もある中で、AppleInsiderは「それでも確実にFoldは近づいている」と結んでいます。
技術的背景:なぜ“部品確保”が鍵になるのか
折りたたみ構造では、ディスプレイとヒンジの精度が命です。
わずかな誤差でもシワや浮きが出るため、量産ラインの立ち上げ時は合格ロットを多めに確保しておくのが定石なんです。特にOLEDやヒンジのような高精度部品は、歩留まり(製品の成功率)の変動が大きいため、初期在庫=量産の準備シグナルといえます。
チタン合金×Liquidmetalの可能性
折りたたみ時に生じる応力を軽減するには、強度と柔軟性を両立する素材が必要です。チタンはその代表格で、AppleはすでにProモデルでの加工ノウハウを得ています。さらに、Liquidmetal(アモルファス金属)は衝撃吸収と耐摩耗性に優れており、以前の記事でも紹介した通り、折りたたみ機構に最適なんです。
Touch ID復活の意味
折りたたみ構造ではFace IDのセンサーを内側に組み込むのが難しく、側面ボタン内蔵型Touch IDが有力視されています。実際、薄型ボディや防水性を考えると、最もシンプルで信頼できる方式といえます。
戦略面:FoldはiPhone 18の“もうひとつの顔”
Appleがこのデバイスを「別ラインではなく18シリーズ内の1モデル」として扱う見方が強まっています。つまり、FoldはAirやProのように「性格の違うiPhone」として共存する。これによって価格帯よりも用途の広がりで選ばれる構成が整うわけです。
折りたたみiPadの開発は遅れているとされ、別のレポートでは2029年以降と見られています。順番としてはまずiPhone Fold、続いてiPad Foldという流れが自然でしょう。
ひとこと:折りたたみの勝負は“薄さ”より“連続性”
折りたたみはギミックに見えがちですが、価値は「画面が増えること」ではなく“体験が途切れないこと”にあります。ポケットから取り出す→外画面で操作→必要なときだけ内画面で広げる。その連続性をiOSがどれだけ自然に扱えるかで、日常の主役に化けるかが決まります。素材とヒンジで耐久を固め、アプリとUIで“いつの間にか使っていた”に持ち込めるなら、初代から実用品の域に届くはずです。あなたなら、どの瞬間で広げますか?
Redditの反応まとめ
- 「噂投稿はカルマ稼ぎだ」という冷ややかな見方と、「カルマなんて気にするな」という反論が応酬。
- 折りたたみiPhoneは「1〜2年以内に出るのでは?」との期待と、「出す頃には流行が終わっている」という懐疑が並存。
- 中国系リーカー発の“部材先行確保・量産前段階入り”観測には、真偽を測りかねる声が多い。
- 需要面では「サムスンの実績を見ると一定の市場はある」「十分な人数が望んでいる」という肯定派が目立つ。
- 一方で「本当に欲しい人はどれだけいるのか」「折りたたみに価値を感じない」という否定派も根強い。
- 想定仕様(5.5型外屏/7.8型内屏、しわ目立たず、パンチホール外カメラ、側面Touch ID、二眼、薄型筐体、チタン系フレーム、複合ヒンジ)には「実現性は高そうだがコストが心配」との声。
- 「Appleが参入を決める時点で一定の採算めどはあるはず」という経営面の楽観も。
- 「折りたたみよりSiriやAIを磨く方が先」という優先順位の指摘も少なくない。
- 発売時期は「iPhone 18世代(2026年)説」に賛同が多いが、「もっと遅れるのでは」との見立ても散見。
- 総じて「話題性はあるが、日常での必然性や価格が鍵」という現実的な視点が優勢。
総評: 市場性を評価する声と“ブーム終息”を懸念する見方が拮抗しつつ、実装品質と価格設定しだいで受容は大きく振れる、という慎重な空気です。
まとめ:希望と慎重さが同居するフェーズに
報道が重なったことで、「折りたたみiPhone=夢物語」ではなくなりつつあります。MacRumorsとAppleInsiderの両方が同時期に取り上げたことは、内部的な動きが進行している証拠といえます。とはいえ、ヒンジや歩留まりなど課題はまだ多い。
だからこそ、2026年というスケジュール感は“実現しうる最初の現実ライン”なんです。
Appleが「薄さ」より「連続性」を選ぶとき、初代Foldは実験ではなく日常の延長になる。その日が2026年か2027年か──楽しみながら待ちたいところですね。
ではまた!
Source: MacRumors, AppleInsider, Bloomberg, 9to5Mac
