
✅この記事では、折りたたみスマホの平均価格が18%上がるというCounterpointの予測と、その中身を整理します。
- 要点まとめ:18%上昇の中身と二極化
- 平均が18%上がる、の中身
- なぜ一様には安くならないのか
- iPhone Foldはどこに立つのか
- 海外の反応:2,500ドルの折りたたみに払えるか
- ひとこと:平均という数字の読み方
- まとめ:高いほうが主役になる折りたたみ市場
どうも、となりです。
折りたたみスマホというと、ここ数年で機種が増えて、少しずつ手が届く値段になってきた——そんな印象を持っている人もいると思います。ところが市場全体で見ると、平均の値段はむしろ上がっていく、という予測が出てきました。
調査会社のCounterpointによると、2026年の折りたたみスマホの平均販売価格は1,485ドルで、前の年より18%高くなる見込みだそうです。しかもその押し上げ役として名前が挙がっているのが、まだ出ていない折りたたみiPhoneでした。
「平均が18%上がる」と聞くと、折りたたみが軒並み値上げされるように読めます。でも中身をたどると、上がっている部分と下がっている部分が、はっきり分かれていました。
要点まとめ:18%上昇の中身と二極化
- Counterpointの予測で、2026年の折りたたみスマホの平均販売価格は1,485ドル。2025年から18%、2024年から29%上がる見通しです(卸値ベースの市場平均)
- 平均が上がるのは、大画面のブック型(横開き)が高価格を保ったまま台数を伸ばし、縦開きのクラムシェルは値下がりしているためとされます
- 1,600〜2,000ドルの価格帯が、出荷全体の30%(2025年)から58%(2026年)へほぼ倍増する予測です。2,000ドル超の最上位帯は3%から2%へわずかに減る見込みです
- 折りたたみiPhone「iPhone Ultra」の価格は、IDCの予測で平均2,500ドル、上位構成で3,000ドル。まだ発表前の数字で、日本円だと約41万〜49万円の目安です
- Appleがこの一番高い側へ入ること自体が、折りたたみを「価値の高いジャンル」として押し上げる一因、というのが今回のレポートの見立てです
平均が18%上がる、の中身
まず数字から見ます。Counterpointの予測では、折りたたみスマホの平均販売価格は2024年が1,153ドル、2025年が1,255ドル、そして2026年が1,485ドルです。2025年比で18%、2024年比だと29%の上昇になります。

ひとつ補足しておくと、この金額は店頭で払う値段そのものではなく、卸値をもとにした市場全体の平均です。だから「折りたたみを買うと最低1,485ドル」という話ではなく、市場がどちらへ動いているかを測る目盛りに近い数字だと思ってもらうのがいいと思います。
この平均を押し上げているのが、高い価格帯の伸びです。Counterpointは、1,600〜2,000ドルの価格帯が出荷全体に占める割合が、2025年の30%から2026年には58%へ、ほぼ倍増すると見ています。逆に2,000ドルを超える最上位帯は3%から2%へわずかに減る予測なので、伸びているのは「そこそこ高い」あたりの層だとわかります。
なぜ一様には安くならないのか
なぜ平均だけが上がるのか。その答えは、折りたたみの形にありました。折りたたみは、横開きと縦開きで、値段の向かう先が二つに割れています。
ひとつは横に開くブック型。開くと小さなタブレットくらいの画面になるタイプで、ヒンジ(折り目の関節部分)の改良や、バッテリーの増量、カメラの底上げ、大画面を活かす機能の作り込みが進んでいます。手が込んでいるぶん値段は高いまま。しかも売れる台数が増えているので、平均を上へ引っぱります。
もうひとつは、縦にパカッと閉じるクラムシェル型。こちらは参入するメーカーが増え、量産も進んで、値段がどんどん下がっています。Counterpointの予測では、クラムシェルの平均は2024年の水準すら下回るところまで落ちる見込みで、普通の高級スマホに近い価格帯へ寄ってきました。
この二つを合わせて平均を取るので、少しややこしくなります。安いクラムシェルが増えても、それ以上に高いブック型が台数と単価の両方で押し返す。結果として、全体の平均は下がるどころか18%上がる、というわけです。「折りたたみが高くなった」というより、「高いブック型が主役になってきた」と言ったほうが、この数字の実態に近いと思います。
iPhone Foldはどこに立つのか
では、Appleが出すと噂の折りたたみは、このなかのどこに来るのか。まだ発表前なので確定ではありませんが、調査会社IDCの予測では、折りたたみiPhone(「iPhone Ultra」とも呼ばれています)の平均価格は約2,500ドル、構成によっては3,000ドルに届くとされています。日本円の目安にすると、現行の最上位iPhoneの為替感(1ドルおよそ164円)を当てて、約41万〜49万円あたりです。
これは、さっきの価格帯のどれよりも高い、いちばん上の場所です。9to5Macも、Appleがこの高価格の側へ入ってくること自体が、折りたたみ全体の平均を上へ押し、「折りたたみ=価値の高いジャンル」という見方を固める一因になる、と見ています。安い側で数を稼ぐのではなく、高い側の存在感を強めにいく立ち位置ですね。
円の目安には、いくつか前提があります。まず2,500ドル自体がIDCの予測で、確定した価格ではありません。加えて、Appleは円安が進んだ局面で、アメリカの上げ幅以上に日本価格を上げてきた経緯があります。いまの現行モデルの価格は据え置きが続いていますが、次の世代で戻る保証もないので、41万〜49万円は上下の振れ幅を含んだ目安として見ておくのが無難です。
ちなみに、発注の規模の話は別にまとめてあります。Appleが折りたたみを約1000万台つくるようサプライヤーに指示したという報道で、初代としては強気の台数です。値上げの背景にあるメモリ価格の高騰については、iPhone 18 Proと折りたたみの値上げ観測のほうで触れています。
海外の反応:2,500ドルの折りたたみに払えるか
元記事そのものへの反応はまだ少ないので、折りたたみの価格をめぐって交わされている声から、いくらまでなら出せるかという本音を拾いました。
A $2k folding phone in this economic environment already felt like a risky bet. A $2500 phone would be DOA.
この経済状況では、2,000ドルの折りたたみでも危ない賭けに感じていた。2,500ドルなら、出た瞬間に終わっているだろう。
2,500ドルという値段そのものへの拒否感です。平均が1,485ドルまで上がるという予測の、さらに上に立つのがiPhone Fold。数字が一人歩きすると、こういう「高すぎて話にならない」という反応が先に立ちます。
I can't fathom anything beyond about $1200 for these sorts of things, which is why I know I'm out to begin with.
この手のものに1,200ドル以上は、自分には考えられない。だから最初から、自分は対象外だとわかっている。
そもそも土俵に上がらない層の声。二極化でいう「安いほう」のクラムシェルにも興味がなく、高い側の話はなおさら遠い。平均が上がっていく市場から、静かに置いていかれる感覚が出ています。
North of 2000, which it sounds like it will be… I mean, if it's 2300 for a 256gb model, I am all the way out. I'll use my air and grab the mythical oled iPad mini with no annoying crease down the middle.
2,000ドル超になりそうだけど……256GBモデルで2,300ドルなら、完全に降りる。iPhone Airを使い続けて、あの邪魔な折り目のない、幻のOLED版iPad miniを買うよ。
降りる金額を、具体的に決めている人。目を引くのは、逃げ道までセットで語っているところです。折り目のない別の画面へ流れる——大画面がほしいだけなら折りたたみでなくてもいい、という選択肢が、すでに視野に入っています。
For me it's probably about $3000. I'm expecting the utility of the larger screen to add a lot of value to me, especially combined with the fact I keep using the phone for more and more things over time. At that high price though, I won't upgrade it as much. That's sort of the compromise I make.
自分なら3,000ドルくらいまでは出せる。大きな画面の便利さが、自分にはかなりの価値になると思っているし、スマホでやることも年々増えているから。ただその値段だと、そう頻繁には買い替えなくなる。そこは自分なりの折り合いだね。
払う側の理屈も、ちゃんとあります。大画面で日々やれることが増えるなら、その価値に3,000ドルを払う。この人のように「高いぶん長く使う」と割り切る層こそ、二極化の「高いほう」を下から支えています。反対の声だけでなく、こうした納得が同じ市場に混ざっているのが実際のところです。
ひとこと:平均という数字の読み方
今回いちばん引っかかったのは、「平均18%上昇」という見出しの言葉だけが、独り歩きしそうなところでした。数字は嘘をついていないけれど、そのままだと「折りたたみが軒並み高くなる」と読めてしまいます。
実際に動いているのは、高いブック型が主役へ上がり、安いクラムシェルが脇へ回るという、逆向きの二つの流れです。Appleが一番高い側から入ってくるなら、この平均はまだしばらく上を向くのかもしれません。ぼくは、折りたたみが「安くなってきた」という入口の話と、「高くなっていく」という中心の話が、同じ市場のなかで同時に進んでいる——そこが、いまの折りたたみらしいところだと思いました。
まとめ:高いほうが主役になる折りたたみ市場
Counterpointの予測を、いま分かっている範囲で整理すると、2026年の折りたたみスマホの平均販売価格は1,485ドルで、前年から18%上がる見込みです。その原動力は、大画面のブック型が高価格を保ったまま台数を伸ばしていることで、値下がりしているクラムシェルとは向きが逆でした。
まだ発表前のiPhone Foldは、IDCの予測で2,500〜3,000ドル、日本円だと約41万〜49万円あたりと、そのブック型のさらに上に立ちます。Appleがこの高い側へ入ること自体が、折りたたみ全体を「価値の高いジャンル」へ寄せていく、というのが今回のレポートの見方です。
実際の値段も形も、はっきりするのは秋の発表を待つ形です。ただ、平均という一つの数字の裏で、上がる線と下がる線が同時に走っている——今回のいちばんの中身は、たぶんそこにあります。
ではまた!
大きくて高い折りたたみが現実になるのは、まだ先の話です。それまで今のiPhoneをもう少し気持ちよく使うなら、背面に貼り付けて足せる薄型のバッテリーが、外出先での残量の心配を軽くしてくれます。
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