✅ 本記事は、国内キャリア（MNO）と格安SIM（MVNO）で「eSIMへの移行・再発行の費用や運用」を横断整理したまとめです。公式サイトの一次情報をもとに、事実→要点→補足の順で、料金・チャネル別の違い・“当面無料”の扱いまで分解します。比較表は大手と格安で住み分けました。
どうも、となりです。
「eSIMにしたいけど、初めて切り替えるときと再発行で料金が違うの？」と疑問に思った人は多いはず。実際、物理SIM→eSIMの初回切り替えと、eSIM再発行（機種変更・紛失時など）では扱いが分かれます。ここを整理しないと“無料と書いてあったのにお金がかかった”というすれ違いが起きがち。なので今回は初回切り替えと再発行の費用を分けて、キャリアごとに比較していきます。
背景メモ：2025年秋のiPhone 17シリーズでは、日本向けモデルでも物理SIMスロットが廃止され、eSIM専用になりました。つまり「今後はeSIMが当たり前」になる流れ。料金や再発行の扱いを知っておく価値が、例年よりもグッと上がっています。
まず結論（要点）
- 大手4社は「再発行はオンライン無料（当面無料含む）」が主流。
- サブブランド／オンライン専用は「再発行は無料」「初回切り替えもキャンペーンや当面無料」が多い。
- MVNOは二極化。IIJmio・mineo・LinksMateがキャンペーンで初回切り替え費用を割引／無料にし、日本通信SIM・J:COMは再発行無料を恒常運用。一方でBIGLOBE・AEON・NUROなどは初回切り替えと再発行の両方に料金を設定。
大手（MNO）まとめ
NTTドコモ（最新：2025/9/18 オペレーター確認）
- 物理SIM→eSIM切り替え（オンライン）：キャンペーン中は無料。終了後は2,200円（税込）。
キャンペーン詳細はこちら。(キャンペーン終了時期については、現時点で未定) - eSIM再発行（オンライン）：キャンペーン中は無料。終了後は2,200円（税込）。
- クイック転送（eSIM→eSIM端末間移動）：常時無料。回数制限なし。
- 紛失時：オンライン不可。ドコモショップ店頭で手続き＝3,850円（税込）。
- 料金プランがahamoの場合は、ドコモオンラインショップではなくahamo公式サイトでの手続きが必要。
- キャンペーン終了時期：未定（オペレーター回答）。
補足：ドコモの再発行は削除・故障・紛失などの状況やオンラインでの本人認証可否で導線が分かれます。現状はオンライン（ドコモオンラインショップ）で再発行も無料キャンペーン中ですが、紛失時は店頭3,850円などケース別の扱いに注意。クイック転送は手数料不要です。
iPhoneの場合は「クイック転送」でeSIMを移せるのですが、ここで意外とトラブルが起きがちです。実際の手順や注意点については、eSIM完全講座：iPhone 17でよくあるトラブルと対策まとめに詳しく整理しましたので、あわせてチェックしてみてください。
au（KDDI）
- 物理SIM→eSIM切り替え：店頭は3,850円。オンライン（My au）では当面無料。
- eSIM再発行：My auからの手続きは当面無料。
ソフトバンク
- 物理SIM→eSIM切り替え：オンラインは当面無料。店頭は有料。
- eSIM再発行：ウェブ手続きは当面無料（終了時期未定）。
楽天モバイル
- 物理SIM→eSIM切り替え：0円。
- eSIM再発行：0円（恒常運用）。
サブブランド／オンライン専用
- ahamo：初回切り替え・再発行ともキャンペーンで無料。
- povo2.0：初回切り替え440円→当面無料、再発行も当面無料。
- LINEMO：初回切り替え・再発行とも当面無料。
- UQ mobile：初回切り替えは440円→当面無料（オンライン）、店頭は3,850円。再発行も当面無料。
- Y!mobile：初回切り替え・再発行とも当面無料。
格安SIM（MVNO）
キャンペーン実施中
- IIJmio：物理SIM→eSIM切り替え2,200円割引（2025/9/17〜11/20）。再発行は通常発行料が必要。
- mineo：初回eSIM契約初期費用3,300円＋発行料440円無料（2025/9/11〜11/25）。
- LinksMate：新規／再発行／変更各550円分ポイント還元（2025/9/19〜11/6）。
恒常的に安い（無料含む）
- 日本通信SIM：eSIM再発行は年3回まで無料（4回目以降1,100円）。初回切り替えは通常費用。
- J:COM MOBILE：eSIM再発行は無料（マイページ手続き）。初回切り替えは有料設定。
通常どおり課金
- BIGLOBEモバイル：初回切り替え3,300円＋433.4円、再発行433.4円。
- AEON MOBILE：初回切り替え3,300円、再発行220円/440円。
- NUROモバイル：初回切り替え3,300円、再発行440円。
注意：MVNOは「eSIM対応」と「クイック転送対応」が別です。
例）IIJmioはeSIM自体は対応でもクイック転送非対応、BIGLOBEモバイルはタイプAでクイック転送対応など、事業者や回線タイプで運用が分かれます。「eSIM対応＝クイック転送可」ではない点にご注意ください。
比較表（大手＋サブブランド）
| 会社 | 初回切り替え（物理→eSIM） | 再発行（eSIM→eSIM） | 備考 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | オンライン無料（キャンペーン）／終了後2,200円 店頭3,850円 |
オンライン無料（キャンペーン）／終了後2,200円 店頭3,850円 |
クイック転送は常時無料／ahamoは専用サイト |
| au | My au当面無料／店頭3,850円 | 当面無料 | 紛失時は店頭のみ |
| ソフトバンク | 当面無料（ウェブ）／店頭有料 | 当面無料 | Y!mobile/LINEMO共通 |
| 楽天モバイル | 0円 | 0円 | 物理SIM発行は3,300円 |
| ahamo | 無料（キャンペーン） | 無料（キャンペーン） | ドコモ本体と窓口が別 |
| povo2.0 | 当面無料（通常440円） | 当面無料 | クイック転送対応 |
| LINEMO | 当面無料 | 当面無料 | 有料化時は告知 |
| UQ mobile | 当面無料（通常440円）／店頭3,850円 | 当面無料 | auと同系運用 |
| Y!mobile | 当面無料 | 当面無料 | ソフトバンク方針に準拠 |
eSIM移行・再発行の実務Tips（つまずき防止）
- データ移行中に番号転送はしない：移行が失敗すると旧機種の物理SIMは無効、新機種のeSIMも未完了で「どっちも使えない」状態に。データ移行完了後にeSIM転送を。
- eSIMはバックアップされない：削除・紛失・故障時は再発行が基本。サポート時間内（日中）の作業がおすすめ。
- 物理→eSIMへ変えた物理SIMは原則使用不可：役目を終えるので破棄でOK。
- “通信不能者向けの再発行ページ”が整備されつつある：昔より詰みにくいが、最速復旧は店頭（手数料がかかる場合あり）。
まとめ
初回切り替え（物理SIM→eSIM）と再発行（eSIM→eSIM）では手数料体系が違うのがポイント。大手はオンライン無料が主流。サブブランドは「当面無料」でそろえ、MVNOはキャンペーン型と恒常無料型に分かれます。自分の利用シナリオ（乗り換えで物理→eSIMか、機種変更で再発行か）に合わせて選ぶと、余計な出費を避けられます。
なお、iPhone 17でのeSIM移行に関しては、手順やつまずきやすいポイントを別記事「eSIM完全講座：iPhone 17でよくあるトラブルと対策まとめ」にまとめています。料金とあわせて知っておくと安心です。
ではまた！
