
✅この記事では、ChromeがM5 MacBook Proで更新したベンチマーク記録から、Macでブラウザの速さをどう見ればいいのかを見ていきます。
- 要点まとめ:Chromeの記録更新で見たいのは体感差
- Chromeのスコア61と469は、何を見ているのか
- 速くなった理由は、JavaScriptだけではない
- WWDC直前だから、Safariとの比較も気になる
- 体感で大事なのは、スコア以外にもある
- 海外の反応:数字よりプライバシーとメモリを見ている
- ひとこと:Chromeの速さは歓迎、でもブラウザ選びは別
- まとめ:Chromeの記録更新は、WWDC前のよい比較材料
どうも、となりです。
ブラウザの「最速記録」と聞くと、すぐにSafariとの勝ち負けを見たくなります。
Googleは、ChromeがSpeedometer 3.1とJetStream 3でブラウザの新記録を出したと発表しました。測定環境はM5 MacBook Pro、macOS 26.0.1。Speedometer 3.1は61、JetStream 3は469というスコアです。
ただ、Macで毎日Webを使っている感覚から見ると、ここで大事なのは「ChromeがSafariに勝ったか」だけではありません。ベンチマークの数字が上がる場所と、実際に快適だと感じる場所は、完全には重ならないからです。
要点まとめ:Chromeの記録更新で見たいのは体感差
- Googleは、ChromeがSpeedometer 3.1で61、JetStream 3で469を記録したと発表しました。
- 測定は、M5 MacBook ProとmacOS 26.0.1の環境で行われています。
- Speedometer 3.1は前年比で5%、JetStream 3は2026年初頭から10%向上したとされています。
- 改善の中心は、JavaScript、WebAssembly、Blinkレンダリングエンジン、文字処理やSVG処理の最適化です。
- WWDC 2026を前にした発表なので、Safariの次期アップデートとの比較にも注目が集まりそうです。
- ただし、メモリ使用量、プライバシー、拡張機能、タブの扱いやすさは別の判断軸として残ります。
Chromeのスコア61と469は、何を見ているのか
Speedometer 3.1は、Webアプリの反応のよさを見るベンチマークです。ページを表示するだけでなく、HTMLの処理、JavaScript、JSON、描画など、いまのWebアプリでよく起きる操作をまとめて測ります。
JetStream 3は、より重いJavaScriptやWebAssemblyの処理を見ます。AI、暗号化、複雑なWebアプリ、開発者向けツールのように、ブラウザ内で計算量の多い処理をする場面に近い指標です。
今回のChromeは、Speedometer 3.1で61、JetStream 3で469を記録しました。Googleは、Speedometerが約1年前から5%、JetStream 3が2026年初頭から10%向上したと説明しています。数字だけ見ると単純な勝利に見えますが、ここにはM5 MacBook Proという新しいハードウェアと、Chrome側のソフトウェア最適化が一緒に入っています。
つまり、この結果だけで「M5がどれだけ速いのか」や「Chromeだけが圧倒的に速いのか」を切り分けるのは難しいです。Googleが示したのは、少なくともその環境でChromeが非常に高いスコアを出した、という事実です。
速くなった理由は、JavaScriptだけではない
Googleの説明で中心にあるのは、JavaScriptの最適化です。よく使われる処理の近道をコンパイラ側で取り込み、不要な手順を省くようにした、という話です。
たとえば、マイクロタスクのディスパッチやawaitの解決といった非同期処理は、現代のWebアプリではよく出てきます。ここが軽くなると、ボタンを押したあと、入力したあと、データを読み込んだあとに、画面が次の状態へ移るまでの待ち時間が短くなりやすいです。
WebAssembly側では、V8の内部データ構造、SIMD命令、レジスタ割り当て、一時メモリの再利用などが改善されています。これは、普通のニュースサイトを見るだけなら見えにくい部分です。ただ、ブラウザ上でAI処理、暗号処理、開発環境、重いWebアプリを動かす人には関係してきます。
Blinkレンダリングエンジン側でも、スタイル解決、DOM操作、querySelector()のキャッシュ、文字列コピー、Apple Advanced Typographyのシェイピング、フォントフォールバック、SVG処理が手当てされています。こういう細かい改善は目立ちませんが、MacでWebアプリを道具として使うほど、積み重なって体感へ近づく部分です。
WWDC直前だから、Safariとの比較も気になる
今回の発表は、WWDC 2026の直前に出ています。Appleは2026年6月8日から12日にかけてWWDCを開催予定で、SafariやmacOS 27の改善も注目されるタイミングです。
だからこそ、Chromeの「最速」アピールは、単なる技術報告以上に見えてきます。GoogleはChromeが全ブラウザで二重の記録を持つと主張していますが、Apple側もWWDCでSafariやWebKit、macOSの体感改善を語る可能性があります。
ここで混ざりやすいのは、ベンチマーク上の速さと、Macで気持ちよく使えるブラウザが同じとは限らない点です。Safariは省電力、Appleデバイス連携、プライバシー機能、パスキー、iCloudキーチェーンなどで強みがあります。Chromeは、Webアプリ互換性、拡張機能、Googleサービス、開発者ツールで選ばれやすいです。
Safariのタブ自動整理のように、次期Safariでは速さだけでなく、調べものの途中をどう助けるかも焦点になります。Chromeの数字を見たうえで、WWDCではSafariがどの場面を速く、どの場面を迷いにくくするのかを見たいですね。
体感で大事なのは、スコア以外にもある
Macでブラウザを使っていて困る瞬間は、純粋な計算速度だけではありません。タブをたくさん開いたときのメモリ使用量、拡張機能を入れたあとの重さ、動画会議中のバッテリー、入力中の引っかかり、ページを切り替えたときの描画。こうしたものが合わさって「速い」「重い」と感じます。
Chromeの今回の改善は、Webアプリを多く使う人には歓迎できます。Google Docs、Notion、Figma、各種ダッシュボード、開発者向けツールなど、ブラウザが作業環境そのものになっている人ほど、JavaScriptやWasmの改善は意味を持ちます。
一方で、メール、ニュース、検索、買い物、動画視聴が中心なら、記録更新の差を毎日わかりやすく感じるとは限りません。むしろ、メモリの食い方、バッテリー、同期のしやすさ、プライバシー設定の納得感で選ぶほうが自然な人もいます。
Macの快適さは、チップだけでも、ブラウザだけでも決まりません。macOS TahoeでElectronアプリのGPU負荷が問題になった件でも見えたように、OS、アプリ、描画、バックグラウンド処理がかみ合って、はじめて「軽いMac」になります。Chromeの記録更新も、そこへ向かう一部として見るのがちょうどよさそうです。
海外の反応:数字よりプライバシーとメモリを見ている
MacRumorsのコメント欄では、速度記録そのものより、Chromeのプライバシーやメモリ使用量を気にする声が目立ちます。
Fastest browser, fastest privacy invader!
最速のブラウザ、そして最速のプライバシー侵害者だ!
プライバシーへの不信は、Chromeの速度とは別のところで残っています。どれだけ速くても、Googleのデータ利用やトラッキングへの警戒がある人にとっては、SafariやFirefoxを選ぶ理由が消えるわけではありません。
now do memory usage
次はメモリ使用量もやってくれ。
メモリ使用量への視線も、Macユーザーらしい反応です。ベンチマークで速くても、タブを増やしたときにメモリを大きく使うなら、作業中の印象は変わります。
I don't recall the last time I thought my browser was "slow".... any of them.
自分のブラウザが「遅い」と思ったのがいつだったか、思い出せない……どのブラウザでもね。
速度向上の体感限界も、今回の話の核心に近いです。ブラウザはすでに十分速いと感じている人が多いからこそ、次の差はプライバシー、バッテリー、メモリ、連携、タブ管理に出てきます。
ひとこと:Chromeの速さは歓迎、でもブラウザ選びは別
ChromeがM5 MacBook ProでSpeedometer 3.1とJetStream 3の記録を更新したこと自体は、素直に良いニュースです。Webアプリが増え、ブラウザが作業場になっている今、JavaScript、WebAssembly、Blink、文字処理、SVGまで広く最適化されるのは大きいです。
ただ、Macで毎日使うブラウザを選ぶときは、最速の数字だけで決めなくていいと思います。Chromeを主力にする人も、Safariを普段使いにして必要なときだけChromeを使う人も、Firefoxを併用する人もいます。大事なのは、自分のWeb作業で何が詰まり、何なら気にしなくていいのかを見分けることです。
もしChromeを使う理由が「Googleサービスとの相性」や「拡張機能」なら、今回の速度改善は追い風です。逆に、バッテリーやプライバシーを重く見るなら、SafariのWWDC発表や、SafariやChromeと違うAIブラウザの使いどころも含めて、ブラウザの役割を分けておくほうが現実的です。
まとめ:Chromeの記録更新は、WWDC前のよい比較材料
Googleは、M5 MacBook ProとmacOS 26.0.1の環境で、ChromeがSpeedometer 3.1で61、JetStream 3で469を記録したと発表しました。JavaScript、WebAssembly、Blinkレンダリングエンジン、文字処理、SVG処理まで広く手が入っており、Webアプリ中心のMacユーザーにはうれしい改善です。
一方で、この結果だけでSafariとの勝負を決め切るのは早いです。WWDC 2026では、AppleがSafariやmacOS 27でどの場面を改善するのかが見えてくるはずです。Chrome 150でMontereyサポート終了が見えている話も含めて、ブラウザは速度だけでなく、OSサポート、プライバシー、メモリ、連携まで含めて選ぶ道具になっています。
Chromeの記録更新は、Safariを否定する材料ではなく、MacのWeb体験がどこまで磨かれているかを見る比較材料です。WWDC後にSafari側の改善が見えてきたら、あらためて「どのブラウザを、どの用途で使うか」を見直すのがよさそうです。
ではまた!
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ブラウザの速さを気にするほどMacで長く調べものをするなら、画面まわりの疲れも見直したいところです。ページ表示の数値より先に、机の明るさで読みやすさが変わる日もあります。
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