
✅ この記事では、2026年にも登場が噂されるAppleの新サービス「Health+」について、現時点でわかっている情報と狙いを整理します。AIドクター・食事ログ・ヘルス教育まで統合される、次のApple One候補とも言われるヘルスケア版サブスクの全貌です。
- Health+とは?──AIドクターが健康を“診る”時代へ
- Health+が登場する背景──「健康データをどう使うか」の次のフェーズ
- AIドクターと健康動画、どこまでやる?
- 既存アプリへの影響──“ヘルスアプリ淘汰”が起きる?
- 価格と発表時期──Apple One入りの可能性も
- まとめ──Appleが「命のサブスク」を始める日
どうも、となりです。
Appleがエンタメ・クラウド・フィットネスと領域を広げてきた中で、まだ手を出していないのが“医療・健康データの収益化”です。
そこにようやく、動きが見えてきました。BloombergとAppleInsiderの報道によると、2026年にも「Health+」という新たな有料サービスが登場する可能性があるとのこと。AIによる診断サポートや食事トラッキング、動画による健康教育機能を備えた“フル健康スイート”になる見通しです。
この記事を読むと、Health+の想定機能、ビジネスモデル、そしてAppleが狙う「医療×AI」戦略が見えてきます。
Health+とは?──AIドクターが健康を“診る”時代へ
Apple Healthアプリはこれまで、Apple Watchや体組成計、スマート水筒などからデータを収集する“受け皿”のような存在でした。
ただ、そのデータをどう活かすかという点では課題も多く、ユーザーが手動で入力したり、サードパーティアプリに頼ったりする場面が多かったんです。
Health+はそこを根本から変える構想です。報道によると、「AIドクター」「カロリートラッキング」「動画による健康指導」を内包する形でApple純正の健康サービスへ進化するとのこと。つまり、いまApp Storeで個別に存在している「瞑想アプリ」や「栄養管理アプリ」などの世界を、Appleが統合して提供するわけです。
これまで他社が担っていた分野をAppleが取り込むという点で、Fitness+以来の大型サブスクになるかもしれません。
Health+が登場する背景──「健康データをどう使うか」の次のフェーズ
Apple Healthの弱点は、ユーザーが記録した膨大なデータを「読み解く仕組み」がなかったこと。睡眠・食事・心拍数などを記録できても、それを行動変化に結びつける“インサイト”はサードパーティ頼みでした。
そこで登場するのが、オンデバイスのApple Intelligenceです。個人データをクラウドに送らず、端末上でAIが解析。リスク傾向や改善ポイントを自然言語で提案するようになる──これがHealth+の核になると見られています。
Bloombergの報道によれば、Jeff Williamsの管轄だったヘルス・フィットネス部門がEddy Cue率いるサービス部門へ移管されたとのこと。これは明確に「収益化の準備」に入ったシグナルです。
AIドクターと健康動画、どこまでやる?
Health+の目玉になるとされるのが、Apple Intelligenceによる“AIドクター”機能。ユーザーが「昨日から頭痛がする」「睡眠が浅い」などと話しかけると、Apple WatchやHealthアプリ内のデータを参照し、原因の可能性や次のアクションを提示する──そんな使い方が想定されています。
また、食事トラッキング機能では、カメラで撮影した食事内容を自動分析してカロリー・栄養素を算出。これまでの手動入力の手間がなくなります。さらに、Apple Fitness+に近い形式で「医師・管理栄養士による短い動画講座」も提供される可能性があるようです。
この構成を見ると、単なるアプリの拡張ではなく、“AI×医療教育×ライフログ”の統合サービスを目指していることがわかります。
既存アプリへの影響──“ヘルスアプリ淘汰”が起きる?
もしHealth+がこの形で登場すれば、FoodNomsやWaterminderなど、Apple Healthと連携する人気アプリの一部は役割を失う可能性があります。 Appleが純正で全方位をカバーすることで、エコシステム全体が「内製化」に向かう流れです。
ただし、Appleが提供するのはあくまで“基礎部分”と見られており、専門性の高い医療管理やフィットネス最適化アプリは引き続き生き残る見込みです。むしろHealth+の登場で、健康アプリ市場全体が底上げされるという見方もあります。
価格と発表時期──Apple One入りの可能性も
気になるのは料金体系です。報道ではまだ具体的な価格は示されていませんが、他社の健康サブスク(例:MyFitnessPal PremiumやNoom)は年額4,000〜10,000円前後。Appleがこの価格帯を狙うなら、Apple Oneの最上位プランに統合される可能性もあります。
また発表時期は、Apple Intelligence搭載のSiri刷新が予定される2026年春のイベントが有力。 AIドクターとの連携を目玉として同時発表される流れが自然です。
まとめ──Appleが「命のサブスク」を始める日
今回の動きをひとことで言うと、Appleが「健康の民主化」を本格的に進めようとしているということ。 これまでの「測る」から、「理解し、助ける」へ──Health+はその転換点にあたります。
AIが日常の健康データを解釈し、必要に応じて声をかけてくれる世界。 Appleがそれを“サブスク”としてどう形にするのか、2026年は要注目です。
ではまた!