
✅ この記事では、Appleが初代AirPods ProとiPhone 12/12 Pro向けの無償修理プログラムを終了した理由と背景を整理しつつ、対象期間や今後のサポート体制の変化をわかりやすくまとめます。
- AirPods Pro(初代)の音の不具合、ついにサポート終了
- iPhone 12/12 Proの「通話で音が出ない」問題も終了
- サポート終了=修理不可? Appleの“プログラム終了”の意味
- ユーザー視点で見た“3年サポート”の落としどころ
- 今後の対応と、ユーザーが気をつけたいこと
- ユーザーの本音──reddit(海外掲示板)での反応まとめ
- まとめ:サポートの終わりは、世代交代のサイン
どうも、となりです。
「あの“パチパチ音”問題、まだ直せるのかな?」──そう思っていた方もいるかもしれません。Appleは2025年10月、初代AirPods ProとiPhone 12/12 Proに関する修理プログラムを正式に終了しました。 この記事を読むと、「なぜ終了したのか」「今後どうすればいいのか」が見えてきます。
AirPods Pro(初代)の音の不具合、ついにサポート終了
まずは初代AirPods Pro。2020年以前に製造された一部モデルで「パチパチ」「カリカリ」といった雑音が出たり、アクティブノイズキャンセリング(ANC)が効かなくなる不具合が発生していました。
Appleはこれに対応する形で2020年10月に無償交換プログラムを開始。当初は2年間のサポートでしたが、2021年に3年間へ延長され、販売から3年以内であれば無償交換できる仕組みになっていました。
ただし、販売からすでに4年以上が経過し、ほとんどのユーザーが保証期間を過ぎています。今回、Appleはこのプログラムを正式にリストから削除。つまり、AirPods Pro(初代)の「音の不具合」交換サポートは完全終了となります。
iPhone 12/12 Proの「通話で音が出ない」問題も終了
もう一つの対象は、iPhone 12/12 Pro。2020年10月〜2021年4月に製造された一部モデルで、通話中に相手の声が聞こえない(受話音が出ない)という症状が報告されていました。
Appleは2021年8月に無償修理プログラムを開始し、当初2年間だった期間を翌年に3年間へ延長。該当モデルを所有していれば、受話モジュール(レシーバーモジュール)の不具合を無償で修理できました。
ただし、対象は通常サイズのiPhone 12とiPhone 12 Proのみ。iPhone 12 miniと12 Pro Maxは含まれていません。 こちらも3年のサポート期間を過ぎ、2025年10月に正式にプログラムが終了しました。
サポート終了=修理不可? Appleの“プログラム終了”の意味
Appleが「サービスプログラムを終了した」と聞くと、「もう修理できないの?」と不安になりますよね。 実際には、無償での交換・修理が終了したという意味で、有償での修理受付自体は続くケースがほとんどです。
ただし、AirPods Proのように部品単位の提供が終了すると、Apple Storeや正規サービスプロバイダでも交換対応が難しくなる場合があります。 iPhone 12の場合は、通常の有償修理サービス(バッテリー交換やモジュール交換)は今後も受けられる見込みです。
つまり、今回の終了は「特定の不具合に対する無料サポートの幕引き」であり、「製品全体のサポート終了」ではありません。
ユーザー視点で見た“3年サポート”の落としどころ
Appleがこれらの修理プログラムに設定している期間は、基本的に販売日から3年間。 これまでの傾向を見ても、AirPodsやiPhoneの無償修理プログラムは「初期不良に対する現実的な保証期間」として3年がひとつの区切りになっています。
逆に言えば、販売から3年以上経過した製品は、部品の在庫・交換体制を維持するコストが高まるため、Appleとしても“役目を終えた”と判断したのでしょう。 とくにAirPodsのようにバッテリー寿命が短いデバイスでは、長期修理より買い替えを前提とした運用にシフトしています。
今後の対応と、ユーザーが気をつけたいこと
もし現在も初代AirPods Proを使っていて、ノイズやANCの不具合が出ている場合は、残念ながら無償修理はすでに対象外です。 ただ、AppleCare+に加入していれば、有償交換の際に通常より安い金額で済む場合もあります。
iPhone 12/12 Proについても、通話時に音が出ない場合は通常修理扱いになります。 修理料金が高額になる場合は、Apple Trade In(下取り)での買い替えを検討するのも現実的な選択肢です。
このあたりの判断は、「まだバッテリーが元気か」「iOS 26以降で問題なく動くか」を基準に考えると良いでしょう。
ユーザーの本音──reddit(海外掲示板)での反応まとめ
- 初代AirPods Proの“当たり外れ”はかなり大きかったようで、5年問題なく使えた人もいれば2年でバッテリーが限界という声も。
- 「小さなデバイスだから電池の寿命は仕方ない」と理解しつつも、「交換できない構造はもったいない」「環境に優しくない」との不満が目立ちました。
- 「品質を取るか修理のしやすさを取るか」という設計のトレードオフを語るコメントも多く、「Appleなら両立できるはず」との意見もちらほら。
- ケースのバッテリーだけが先にヘタるケースも多く、Apple Storeで“ケース単体のバッテリー交換”ができるとアドバイスする人もいました。
- 修理プログラムの「3年ルール」にわずかに間に合わず断られたという報告が複数あり、「もっと分かりやすく告知してほしかった」という声も。
- 「何度か交換してもらえて助かった」「でも対応が店舗によって違う」という体験談も散見されます。
- 新しいAirPods Pro 3を試した人の中には、「違いはあるけど価格ほどではない」という冷静な評価も。
- iPhone 12の通話不具合では、「プログラムがあると知った時にはすでに終了していた」というタイミングの問題を嘆く声もありました。
- 長く使いたいなら「有線イヤホンやオーバーイヤー型に戻るのもアリ」という意見もちらほら。
- 番外編として、「左耳のノイズ、実は自分の鼓膜の損傷だった」というリアルな話も投稿されています。
まとめると:AirPodsのような小型デバイスでは、バッテリー寿命と修理制度の“3年の壁”が最大の課題。Appleの対応に満足した人もいれば、タイミングや構造上の制約にモヤモヤが残った人も多く、長く使うための“選び方”そのものが問われるテーマになっていました。
まとめ:サポートの終わりは、世代交代のサイン
今回の動きをひとことで言うと、AirPods Pro(初代)とiPhone 12世代が「サポートの節目」を迎えたという話。 Appleのサポートサイクルは着実に3年単位で回っていて、今後も似たペースで更新されていくはずです。
「修理プログラム終了」は、単に終わりではなく、「次の製品世代が定着した」ことの裏返しでもあります。 AirPods Pro 2やiPhone 15以降の世代では、同様の問題が大幅に減っており、Appleの品質面でも一段落ついた印象です。
ではまた!
Source: MacRumors