
✅この記事では、Mark Gurmanの最新「Power On」(Bloomberg)とMacRumorsのまとめ、IT之家の報道に加えて、AppleInsider(Malcolm Owen)の整理を踏まえ、Appleの2026年ロードマップをアップデートします。
- 要点まとめ
- 前半:iPhone 17eと“おかわり”の春
- 春:Siri再起動と“家のハブ”
- 夏:WWDCでAI戦略の“面”をそろえる
- 秋:iPhone 18 Proは自社モデムへ、折りたたみiPhoneも射程
- 年末:iPad miniのOLED・M6 Pro/Maxの新デザインMBP
- スマートホームと検索:AI時代の“住処”と“入口”
- リスクと課題:規制・関税・人の入れ替わり
- 補足:Galaxy S26の日時(比較のためのマイルストーン)
- ひとこと:派手さより「日常で頼れる感じ」を積み上げる年
- まとめ:節目の2026年、AIとOLEDで「面」を整える
どうも、となりです。
2026年4月1日はAppleの創立50周年。この節目に合わせて、AI戦略の再編とハードの面子替えが一気に来る見通しです。早い時期の「iPhone 17e」「A18 iPad(第12世代)」「M5 Mac」から、年後半の「折りたたみiPhone」や「OLED MacBook Pro」まで──点在する情報を一本の年表にしてみます。
要点まとめ
- 年明け〜春(1〜4月): iPhone 17e、A18搭載のiPad(第12世代)、M4 iPad Air、 M5 MacBook Air(13/15インチ継続・外観据え置き・OLEDは2028年以降見込み)、M5 Pro/MaxのMacBook Pro(後述の大型刷新との兼ね合いで短命・スキップの可能性にも注意)、新しい外部ディスプレイ(miniLED化候補、27/32型想定、ProMotion/Thunderbolt 5観測)など“エントリー〜メイン”の更新が集中。
- 春(3〜4月):Siriの大幅アップデートとスマートホーム用のスマートディスプレイ(スピーカー台座版/壁掛け版)。A18+8GBメモリ、2,176px級パネル、Thread/Matter対応といった内部仕様が示唆。
- 夏(WWDC 2026):iOS 27 / macOS 27 / watchOS 27。Apple Intelligenceの拡張が主役。
- 秋:例年通りiPhone & Apple Watch中心。iPhone 18 ProはQualcommのモデムを外し、Apple自社モデム(C1系)へ移行予定。
- 年末にかけて: OLED化したiPad mini(A19 Pro搭載見込み)が登場。さらにM6 Pro/Max世代で“薄型筐体+タッチ対応+OLED”の新デザインMacBook Proを年末~翌年頭にかけて準備。
- 並行するトピック:AI検索連携やApp Store規制対応、関税リスクへの備え、スマートホーム安全(カメラ)製品の立ち上げ、スマートグラスのプレビューの可能性など。
前半:iPhone 17eと“おかわり”の春
春先は普及帯の厚みを増すタイミングです。17シリーズの派生としてiPhone 17eが登場見込み。頭脳はA19世代で、中身優先の設計が想定されています(17eの位置づけは既出の整理がわかりやすいです → iPhone 17eまとめ)。
同じ頃、A18 iPad(第12世代)でApple Intelligence対応の土台がそろい、M5世代のMacが走り始めます。Airは13/15インチ継続・外観据え置きの“静かな刷新”で、OLEDは2028年以降の見通し。Proは早めにM5 Pro/Maxへ進む観測がある一方、年後半の大型刷新や次世代M6の時期次第では、短命/スキップの可能性も指摘されています。年の後半に備えて、「M5 Airの動向」で芯を作る段取りです。
春:Siri再起動と“家のハブ”
3〜4月には新Siriが実用段階へ。画面理解や文脈保持など、日常操作での“頼れる感じ”を丁寧に底上げしていく方向です(大型アップデートの全体像はこちらの整理が参考)。
同時に、スマートホーム用ディスプレイを投入。スピーカー台座版/壁掛け版が想定され、家のコントロール中枢とSiriを“同じ場所”に据える発想です。まずは家電連携・家族メモ・監視カメラの閲覧といった実用領域から攻め、体験を積み上げていきます。内部はA18+8GBメモリ、2,176px級パネル、Thread/Matter対応といった仕様が取り沙汰されており、家庭内ネットワークの“要”に据える設計が見えます。
夏:WWDCでAI戦略の“面”をそろえる
WWDC 2026では、iOS 27 / macOS 27 / watchOS 27がApple Intelligenceの拡張を前提に揃ってきます。ポイントは、端末側(オンデバイス)での即応性と、必要時だけクラウドを呼ぶハイブリッド運用の磨き込み。プライバシーと快適さの折り合いを、OSレベルで丁寧に詰める一年になりそうです。
秋:iPhone 18 Proは自社モデムへ、折りたたみiPhoneも射程
秋は恒例のiPhone & Apple Watch。なかでもiPhone 18 Proの自社モデム化(C1)は注目どころ。無線の心臓部を内製化することで、電力や帯域の最適化、将来の衛星通信系まで“設計の自由度”が広がります。折りたたみiPhoneは2026年内の登場可能性が語られていますが、価格や耐久の落としどころ次第で市場の受け止め方は変わってきます。
年末:iPad miniのOLED・M6 Pro/Maxの新デザインMBP
年末〜翌年頭にかけては、OLED iPad mini(A19 Pro搭載見込み)が先陣を切り、ノートはM6 Pro/Max+OLED+タッチ対応という“次のMac体験”に踏み込みます。薄型化と表示品質の両取りで、Macのフォームファクタはこの数年でもう一段階変わりそうです。
スマートホームと検索:AI時代の“住処”と“入口”
家をまとめるハブ製品、Siriの再設計、そして検索連携。Appleは「生活の入口」(検索・音声)と「家の中心」(ハブ・セキュリティ)を同時に整えていきます。遅れて始める分、画一的な機能数ではなく“確実に動く日常”を重視していく姿勢が見えてきますね。
リスクと課題:規制・関税・人の入れ替わり
App Storeの規制圧力、検索収益の変動、関税の増減──外部環境は読みづらい一年です。加えて、幹部人事の入れ替わりが戦略実行のスピードに影響する可能性もあります。とはいえ、ラインナップの広さと資金力、そして50周年の節目による“全体最適”の圧力が、2026年の推進力になりそうです。
補足:Galaxy S26の日時(比較のためのマイルストーン)
Android側の大きな節目も押さえておきます。IT之家の報道によれば、Samsungは2026年2月25日(米国・サンフランシスコ)にGalaxy S26シリーズのUnpackedを開催予定。S26 / S26+ / S26 Ultraの3機種構成を継続し、AIを強く打ち出す見立てです。春先のAppleの普及帯アップデートと時期が近く、両陣営の“使い勝手勝負”がさらに可視化されます。
ひとこと:派手さより「日常で頼れる感じ」を積み上げる年
2026年のAppleは、端末の中身、家のハブ、Siriのふるまい──それぞれを少しずつ噛み合わせて、日常でストレスが少ない体験を作り直す一年になりそうです。どこか一つの花火ではなく、面でそろえる手堅い前進。50周年の節目らしい“土台づくりの年”として記憶されるかもしれません。あなたはどの領域が気になりますか?
まとめ:節目の2026年、AIとOLEDで「面」を整える
前半はiPhone 17eとA18 iPad、M5世代のMacで“裾野”を厚く。春に新Siriとホーム中枢で生活導線をそろえ、夏はOSでAIの面を広げ、秋にiPhone 18 Proの自社モデム化、年末にOLED iPad mini(A19 Pro)とM6世代の新デザインMacBook Proへ。大仕掛けに見えて、実は毎日の快適さを積み上げる段取り。そんな一年の青写真です。
ではまた!
Source: Bloomberg(Power On), MacRumors, IT之家, AppleInsider