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App StoreのWeb版公開:発見・共有がしやすく

Appleが公開したWeb版App Storeの画面。左側にカテゴリー一覧、中央に『Today』欄としてCandy Crush SagaやFriday Night Funkin’などの特集が並ぶ明るいデザインが表示されている

✅この記事では、Appleが公開した「App StoreのWeb版」の概要と意味合いを整理します。各プラットフォーム(iOS / iPadOS / macOS / visionOS / tvOS)の切り替え、Today・カテゴリ・Arcadeなどの“発見”機能、そして今の段階でできること/まだできないことをまとめました。

どうも、となりです。

アプリの探し方が一段“人間的”になりましたよね。これまで「アプリの個別ページ」はあっても、Web上で横断的に探す場所は不在でした。今回のWeb版App Storeの公開で、PCのブラウザからでもiPhone用・Mac用・visionOS用…と切り替えつつ眺められる道がやっと整いました。

実際のWeb版App Storeは以下からアクセスできます。ブラウザでも「Today」や「カテゴリ」などのページをそのまま体験できます。
▶︎ Web版App Store(apps.apple.com)

要点まとめ

  • 新しいWeb版App Storeが公開。apps.apple.comにToday・カテゴリ・Apple Arcadeなどの“発見”UIを実装。
  • プラットフォーム切り替えに対応(iOS / iPadOS / macOS / visionOS / tvOS)。同じアプリでも「各OSの情報やスクショ」をWebで確認できる。
  • 検索・共有がしやすい。Webリンクをそのままシェアでき、手元にApp Storeアプリがある場合は「Open」から直接開ける。
  • 現時点の制限:Webからの“リモートインストール”は非対応。レビュー表示や並び替えなど、ネイティブApp Storeほど細かくは触れない部分が残る。

詳細:Webで「発見→比較→共有」の動線が自然に

新しいWeb版は、見出し上部のプラットフォーム選択ドロップダウンでOSを切り替えられます。たとえば、同じタイトルでもiPhone版とiPad版、Mac(ユニバーサル/Catalyst)の違い、visionOS対応の有無を1つの場所で横断確認できるのがポイント。Today面・おすすめ・カテゴリ・ArcadeなどもWebに最適化されたレイアウトで表示され、個別アプリページはスクリーンショットや説明が読みやすく再構成されています。

また、共有性が大きく向上しました。URLをそのまま相手に送れば、相手はブラウザで内容を確認して、そのまま手元のデバイスで開けます。これまでフォーラムやSNSで“ストア内の目的地に連れていく”のがやや煩雑でしたが、リンク一つで会話が進むのは素直にうれしい変化です。

今できること/できないこと

◎ できること

  • 検索とカテゴリ閲覧、Today・Arcadeなどの発見機能の利用
  • 各OS向けのスクリーンショット・説明・更新履歴の確認(アプリによって差あり)
  • リンク共有、ネイティブApp Storeへの“Open”導線

△ まだできないこと

  • Webからのリモートインストール/購入(現時点では非対応)
  • レビューの詳細閲覧や並び順の切替など、ネイティブ並みの細かな操作
  • 価格フィルタや「無料/有料」の検索絞り込み(現状は限定的)

まずは“発見・比較・共有”の利便をWebに持ち出した、という初期段階です。業務や学習のメモ環境がPC中心の人にとって、ブラウザで一覧しながら候補を絞り、リンクを保存・共有できるだけでも体験はだいぶ変わります。

 

 

背景と意味合い:デバイス横断時代の「探し方」を揃える

Appleの強みはデバイス横断の体験にあります。iPhone・iPad・Mac・Vision Pro・Apple TV…どれを起点にしても、同じアプリ世界を地続きに感じられることが理想です。Web版App Storeは、その地図を誰でも・どこでも開ける形に近づける施策といえます。とくに、visionOSやtvOSのように「デバイスを装着/テレビをつけないと見に行けない」領域のアプリを、まずはWebで見つけてから手元の端末で開ける流れは、発見の間口を確実に広げます。

Redditの反応

  • “やっと来た”系の歓迎:AndroidのWeb Playストアのような体験を待っていた、という声。
  • 開発者視点の賛成:PCで作業中に横断的に調べやすい。visionOSの更新状況や放置アプリの見極めにも使える。
  • 課題の指摘:Webからのリモートインストール非対応や、レビュー表示・並び替えが弱い点、価格情報や無料/有料フィルタの見え方など、UI改善の余地。
  • プラットフォームごとの履歴表示を評価する声も。「各OSの更新履歴が個別に見られるのは便利」との意見。

総じて、第一歩としての完成度は高いが“もう一歩”欲しいという評価。とくに、Webからの操作の広がり(購入・インストール予約など)に期待が集まっています。

ひとこと:まず“見る場”を増やし、次に“動かす”を広げる

現時点のWeb版は、「見る・比べる・共有する」に特化した入口づくり、と捉えています。いきなり何でも操作できるより、まず発見の地図を整えるのはAppleらしい順番です。次の焦点は“動かす”の領域──たとえば、購入・インストールのリモート操作や、レビューの掘り下げ、価格・対応機能の絞り込みなど。デバイス横断の“発見体験”が整った今、行動の最短距離をどう縮めてくるかに注目したいところです。あなたなら、どの機能から追加してほしいですか?

まとめ:Webに広がるApp Store、“発見の地図”が配られた

  • Today・カテゴリ・Arcadeなど発見UIをWebに再現、OS切り替えで横断比較がしやすくなった。
  • リンクの共有性が上がり、PC中心の作業からでもアプリ探索の下調べが快適に。
  • 現段階ではリモートインストールは非対応。今後の「操作」領域の拡張に期待。

地味に見えて、“探す→比べる→共有する”が軽くなる変化は、毎日の発見をじわっと広げます。次の一手が来たら、地図はさらに使いやすくなるはずです。

ではまた!

Source: MacRumors, Apple