AndroidがiPhoneを国内シェアで逆転 MMD調査でAQUOSが首位に

✅この記事では、MMD研究所「2025年9月スマートフォンOSシェア調査」をもとに、国内でAndroidがiPhoneを逆転した最新トレンドと、その背景・意味合いを整理します。端末シリーズ別ではAQUOSがAndroid勢で最多という結果も出ました。

どうも、となりです。

数字だけ見ると「iPhone人気に陰り？」と感じがちですが、調査の設計やタイミングを踏まえると見える景色は少し違ってきます。今回のデータは、次の買い替えシーズンや料金施策の読み解きにも役立つはずなんです。

要点まとめ

• OSシェア：メイン利用OSはAndroid 51.4％、iPhone 48.3％でAndroidが逆転（対前年：Android +1.3pt／iPhone -1.3pt）。
• 年代差：iPhoneは10〜20代女性・20代男性で高い傾向、Androidは60代男女で高い傾向。
• 通信サービス別の傾向：iPhone派はSoftBankが最多、Android派は楽天モバイルが最多。
• シリーズ別トップ：iPhoneはSEシリーズ 18.6％が最大（次点：iPhone 16 17.8％、iPhone 15 16.8％）。AndroidはAQUOS 25.7％が最多（次点：Xperia 17.5％、Pixel 15.0％）。
• 調査設計：2025年9月時点のWebアンケート（18〜69歳・n=40,000）。iPhone 17発売前のシリーズ構成が母集団に反映。

詳細解説（背景・仕組み・戦略）

1）なぜAndroidが伸びたのか──価格帯と回線の“幅”

Androidはエントリー〜ミドル〜ハイエンドまで価格帯が広く、回線も多数の選択肢があるため、家計見直しの流れと相性がよいんです。通信サービス別の最多が楽天モバイルという点は、端末価格×料金プランの総コスト最適化が効いているサインに見えます。

2）iPhoneは若年層で強い──SEと16が分散して“層”を作る

iPhone側はSEシリーズが最大構成（18.6％）というのがポイント。学生・若年社会人の「iOSの体験は確保したい、でも価格は抑えたい」というニーズを裏打ちします。さらにiPhone 16が17.8％と続き、最新世代への移行も進行中というわけです。

3）シリーズ別の顔ぶれ──AQUOS首位の意味

AndroidでAQUOS 25.7％が最大。量販店・キャリア販路での強さに加え、防水・省電力・おサイフなど日本市場の必須機能を押さえた“安心設計”が広い層に刺さっています。次点のXperia 17.5％、Pixel 15.0％も納得の並びです。

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4）調査の読み方──「発売タイミング」と「メイン端末」

今回の母集団は2025年9月時点のメイン端末。つまり、iPhone 17の影響は未反映です。また「メインで使っている端末」を尋ねる設計のため、購入直後の台数シェアとはズレる可能性があります。数字を鵜呑みにせず、時期と設問で補正して読むのが大切というわけです。

逆転は「終わり」ではなく“分岐”のサイン

OSシェア逆転は、iPhoneの勢いが止まったというより、価格・料金・購買層の多様化が進んだ結果と見るのが妥当です。iPhoneは若年層に強く、SEで裾野を支えつつ16/17で上位体験を提案。AndroidはAQUOSを筆頭に“無理なく使える”現実解で支持を広げています。

今後の焦点は、iPhone 17の反映と、Androidミドルの完成度、料金施策（端末割引・ポイント施策）。家族内でのOS混在も進むはずで、「使い分け前提の時代」が静かに常態化していくでしょう。

ひとこと：勝ち負けより、“続けやすさ”が選ばれる。

今回の逆転は、機能での優劣というより、月々の負担・使い慣れ・売場の提案といった現実の指標が強く効いた結果だと感じます。iPhoneは体験の一貫性で強く、Androidは価格と選択肢で広い。家族や職場での混在も増え、「どちらでも困らない」がユーザーの正解になっていく。その中でメーカーが磨くべきは、派手な新機能より、買いやすさと壊れにくさ、データ移行の簡単さです。長く気持ちよく使えること──それが最終的にシェアを動かすんですよね。

まとめ：数字は“今の暮らし”を映す鏡

Android 51.4％ vs iPhone 48.3％。AQUOSの台頭、iPhoneはSEと16が分厚い。これは、節約志向と体験志向が同時進行している日本市場の縮図です。iPhone 17の影響や料金再編で、来期のグラフはまた形を変えるはず。大切なのは、自分の暮らしに合う選び方をアップデートし続けること──それがスマホ選びの“正解”なのかもしれません。

ではまた！

Source: MMD研究所, Web担当者Forum, ITmedia Mobile, ケータイWatch