
✅この記事では、AirPods Pro 3の上位モデルとして噂されているIRカメラ・H3チップ・ジェスチャー操作について整理します。
- 要点まとめ:AirPods Pro上位版で語られてきたこと
- IRカメラは、撮るためのカメラではない
- H3チップで変わるのは、遅れと音
- 感圧センサーが消えると、何が困るか
- 2026年秋という時期は、どこへ動いたか
- 海外の反応:操作を取り上げないでほしい、という声
- ひとこと:機能より、時期のほうが動いた
- まとめ:待つ側の時計は、1年ぶん進んだ
どうも、となりです。
2025年秋にAirPods Pro 3が出たばかりなのに、Appleはその上に置くモデルを準備している。2026年1月にそう報じられたとき、目玉として挙がったのがIRカメラとH3チップでした。
ただ、その後の半年で話はだいぶ動いています。カメラを積むモデルの時期は後ろへずれ、2026年に出る候補としては別の案が前に来ました。まずは1月時点で何が語られたのかから押さえます。
要点まとめ:AirPods Pro上位版で語られてきたこと
細かい話に入る前に、出ている材料を並べておきます。
- IRカメラ:写真や動画を撮るためではなく、周囲の様子や手の動きを読むための赤外線センサーとして載るとされる。手を動かして操作するジェスチャー操作の土台になるという見方
- 感圧センサーの廃止:ステムを押す・スライドする操作がなくなり、ジェスチャーへ移る可能性がリーカーのインスタント・デジタル(Instant Digital)氏から出ている
- H3チップ:音質の向上と遅延の短縮が目標とされ、マーク・ガーマン(Mark Gurman)氏もAppleのシリコンチームが手がけていると伝えている
- 位置づけ:世代を進めた「Pro 4」ではなく、Pro 3と併売される上位グレードという形。AirPods 4がベースとノイズキャンセリング付きの2段構えで出たのと同じ考え方
- 時期は後ろへずれた:1月時点では2026年秋が有力とされたが、5月以降の報道でカメラ搭載モデルは2027年が濃厚になり、2026年に出る候補はカメラを積まない別案とされている
IRカメラは、撮るためのカメラではない
イヤホンにカメラ、と聞くと、まず何を撮る気なのかという疑問が来ると思います。ただ、報じられているIRカメラは写真や動画のためのものではありません。
赤外線を使うセンサーなので、可視光の映像を残す用途には向いていません。役目として挙がっているのは、手の動きを読むことと、周囲の様子をSiriへ渡すことの2つです。Apple Watchの「ダブルタップ」——人差し指と親指をつまむと操作できるあれ——が手首のセンサーで動きを読むのと、発想としては近い位置にあります。
周囲を渡すほうは、iPhoneのVisual Intelligence(視覚的知性)に当たります。看板を見て営業時間を聞いたり、花を見て名前を確かめたりする、あの仕組みです。耳元にセンサーがあれば、iPhoneを取り出さずに同じことができるようになる、という筋書きでした。カメラ搭載AirPodsの噂を整理したときも、写真を撮る製品ではなくSiriの目になる製品として語られています。
H3チップで変わるのは、遅れと音
AirPodsのチップはH1、H2と世代を重ねてきました。H2でノイズキャンセリングの処理が速くなり、低い音のノイズが消える感覚が現行Pro 3の評価につながっています。
H3で挙げられている目標は、遅延の短縮と音質の向上です。音の遅れは、動画を見ているときの口の動きとのずれ、ゲームの効果音、楽器アプリの反応など、映像や操作と音がそろってほしい場面で表に出ます。チップの世代交代は数字だけの話に見えて、実際には毎日の使い心地が変わる部分です。
ただし、H3という名前も中身も公式には出ていません。ガーマン氏が「シリコンチームが取り組んでいる」と伝えているところまでで、いつどのモデルに載るかは別の話です。
感圧センサーが消えると、何が困るか
ステムを押す、長押しする、指を滑らせて音量を変える。AirPods Pro 3を使っている人にとっては、ここが基本の操作です。押した手応えがあるので、目で見なくても間違えにくい。
この感圧センサーが無くなるかもしれない、というのが1月に出た話でした。ジェスチャーへ移ると、手応えは無くなります。しかも耳をふさいだ状態で、宙で手を動かすことになる。Apple Watchのダブルタップは手首のセンサーが自分の指を見ているのに対し、耳元のカメラは顔の横にある目で、離れた手を見る形になります。同じジェスチャーでも、当たり判定の作り方はかなり違うはずです。
ここは実物が出るまで判断できない部分ですが、今ある操作が良くできているぶん、置き換えには不利な条件が付きます。海外でもいちばん反発が出たのはこの点でした。
2026年秋という時期は、どこへ動いたか
1月の報道では、2026年秋のiPhoneイベントが有力とされていました。ここが半年で動いています。
5月にガーマン氏が伝えたのは、カメラ搭載モデルがDVT(デザイン検証テスト)という量産2つ手前の段階にあること。ほぼ最終形の試作機で設計を確かめる工程で、ここから量産までにさらに半年から1年かかります。6月には発売が2027年後半という報道が出て、7月には開発が中断されたという噂まで流れました。
そして8月2日、ガーマン氏はあらためて、カメラ搭載のAirPods Proは2026年には出ないだろうと書いています。代わりに2026年の候補として挙がったのが、コードネーム「B790」という別の案です。2026年に出るのはどちらなのかは、カメラを積むほう(B798)と積まないほう(B790)の2案が社内で並走しているという話で、先に進んでいるのは後者だとされています。
つまり、この記事が1月に書いた「2026年秋にIRカメラ搭載の上位版」という線は、今のところ2027年へずれたと見るのが妥当です。IRカメラもH3チップも消えたわけではなく、届く順番と時期が変わりました。
ただ、この整理は8月7日にもう一段動きました。ガーマン氏がB790もカメラを積んだ版だと認めたとMacRumorsが伝え、早ければ9月のiPhoneイベントで「AirPods Ultra」として出るという書き方に変わっています。後ろへずれたのはカメラ搭載版そのものではなく、2案あるうちのB798のほうだけという読みです。時期がどちらへ転ぶかは、来月説とB790・B798の二本立てを別に整理しました。
海外の反応:操作を取り上げないでほしい、という声
1月の報道が出た直後の受け止めから、論点の分かれるものを選びました。
What are the pressure sensors? Are those what allows me to click the stems and to slide my finger up/down for volume? Because those work great!
感圧センサーって何のこと? ステムを押したり、指を上下に滑らせて音量を変えたりできるあれ? あれ、すごくよくできてるんだけど
今の操作への評価廃止の可能性が出た瞬間に、いちばん強く返ってきたのがこの反応でした。不満から出た変更ではないぶん、置き換えには説明が要ります。
I am a daily AirPods Pro user since they first came out. I don't think I need or want gesture controls. I also don't like the idea of wearing ear-cameras everywhere I use my headphones.
初代からAirPods Proを毎日使っている。ジェスチャー操作が必要だとも、欲しいとも思わない。イヤホンを使う場所すべてに耳のカメラを付けて行く、という考え方も好きになれない
持ち歩く場所の問題イヤホンは家でも職場でも電車でも使う道具です。カメラが付くと、その全部の場所へセンサーを持ち込むことになります。
They are IR cameras, not exactly something you take photos with.
あれはIRカメラであって、写真を撮るようなものではないよ
誤解を戻す声撮影用と受け取られた流れに、こう差し込む人もいました。ここが伝わるかどうかで、受け止めはだいぶ変わります。
Maybe these are meant to be used with a new lower priced Vision Pro. The gesture sensing is offloaded to the AirPods.
これは価格を下げた新しいVision Pro用なのかもしれない。ジェスチャーの検出をAirPods側へ逃がすということ
別の使い道の読み本体を安くするために、手を見る役目を外へ出す。イヤホン単体で見ると不思議な機能も、この読み方だと収まりがよくなります。
Just like how the iPhone Air is pricer than the iPhone 17 and considered to be a higher-end variant vs iPhone 17 due to its design and premium materials (Titanium). These will be called the AirPods Air
iPhone AirがiPhone 17より高くて、デザインとチタンという素材のぶん上位グレード扱いになっているのと同じだ。これは「AirPods Air」と呼ばれることになる
名前の予想世代番号ではなく呼び名で差をつける、というAppleのやり方はiPhoneで先に来ています。同じ形がAirPodsへ降りてくると読む人は多いようです。
ひとこと:機能より、時期のほうが動いた
1月に出た3つの変化のうち、内容そのものはあまり否定されていません。IRカメラの用途も、H3チップの狙いも、当時からほとんど変わっていない形で今も語られています。
大きく動いたのは時期のほうでした。半年で「2026年秋」が「2027年」へ移り、2026年に出る候補は別の案に入れ替わっている。噂を追いかけていると中身の変化に目が行きますが、実際に買う側の予定を狂わせるのは、たいていこちらです。
まとめ:待つ側の時計は、1年ぶん進んだ
IRカメラ・H3チップ・ジェスチャー操作という上位版の輪郭は、1月から大きくは崩れていません。ただし、そのカメラを積んだ一台が手に入る時期は2027年へ動きました。
今のAirPods Pro 3を使っている人にとっては、少し落ち着ける知らせだと思います。半年で置いていかれる心配は、当面なくなりました。逆に、Siriに周りを見せる使い方を待っている人は、2027年まで見ておく話になります。
2026年に何か出るとすれば、それはカメラなしの一台かもしれない。そこがはっきりするのは、秋の発表を見てからです。
ではまた!
上位版が2027年へずれたぶん、現行のPro 3はしばらく最新のまま使えます。押す操作もスライドの音量調節も、今はこちらにしかありません。
AmazonSource:9to5Mac、MacRumors、AppleInsider、Reddit、MacRumors Forums①、MacRumors Forums②、MacRumors Forums③、MacRumors Forums④
更新履歴
- 2026年8月8日:2026年の候補「B790」もカメラ搭載版と報じられ、9月発表の可能性が出たことを冒頭と時期の節へ反映
- 2026年8月3日:カメラ搭載版の発売が2027年へ後退したという報道を冒頭へ追記
- 2026年4月6日:公開