
✅この記事では、AirPods Pro 2・AirPods Pro 3・AirPods 4向けの新しいパブリックベータ版ファームウェア(ビルド8B5014c)について解説します。 このアップデートはiOS 26.1 Public Beta 3と同時に配信され、AirPodsシリーズにもApple Intelligence時代の新機能が波及しつつあります。
- AirPodsファームウェアの新ビルド──「8B5014c」公開
- 新しい機能──音声翻訳が多言語化
- Apple Intelligenceとの連携が進むAirPods
- どうやって試せる?──パブリックベータの導入手順
- Appleが見据える次のアップデート
- まとめ
どうも、となりです。
Appleは2025年10月14日(現地時間)、AirPods Pro 2・AirPods Pro 3・AirPods 4を対象にしたパブリックベータ版ファームウェアをリリースしました。ビルド番号は8B5014cで、開発者向けに先行配布されたものと同一です。 Apple Beta Software Programに登録していれば、iPhone・iPad・Macの設定画面から誰でも試すことができます。
この記事を読むとわかること:
・ベータ版ファームウェアの内容と目的
・新たに追加された言語対応の詳細
・iOS 26.1との連携による進化ポイント
AirPodsファームウェアの新ビルド──「8B5014c」公開
今回のベータ版は、AppleがAirPodsのファームウェアを一般テスターにも開放した最新の取り組みの一環です。 これまでは開発者専用だったテスト版が、一般のベータ登録ユーザーにも提供されるようになりました。
ファームウェアの更新は、iPhone・iPad・MacのBluetooth接続設定から「ベータ版を有効化」するだけで可能になっています。 iOS 26・iPadOS 26・macOS Tahoeの設定アプリには「AirPodsベータ版ファームウェア」メニューが追加されており、接続中のAirPodsが対象デバイスであれば自動的に更新が始まります。
新しい機能──音声翻訳が多言語化
今回のベータの主な目的は、AirPods Live Translation(ライブ翻訳)機能の言語拡張です。 AppleはすでにiOS 26.1でAI翻訳の多言語対応を進めており、AirPods側でも以下の新言語に対応しました。
- 日本語
- 韓国語
- イタリア語
- 中国語(繁体字/簡体字)
これにより、AirPodsを装着して会話中に自動翻訳を聞く体験が、さらに現実的になってきました。 旅行や国際会議、語学学習などでの活用シーンも広がりそうです。
Apple Intelligenceとの連携が進むAirPods
iOS 26では、Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)の基盤がOS全体に統合されました。 AirPodsもこの流れに乗り、リアルタイム翻訳やパーソナルアシスタントの音声拡張など、AI連携の実験フェーズに入っています。
今回のベータでは明示的なUI変更はないものの、内部的にはApple Intelligence関連のコードがAirPods側にも追加されています。 将来的には「耳元でAIが文脈を理解して応答する」──そんな体験を想定しているのかもしれません。
どうやって試せる?──パブリックベータの導入手順
Apple Beta Software Programに登録したうえで、AirPodsをペアリングしているiPhoneやiPad、またはMacの設定画面を開きます。
「設定 → Bluetooth → AirPodsの詳細設定 → ベータ版ファームウェア」を選択し、トグルをオンにすると自動でダウンロードが始まります。
なお、ベータ版ファームウェアは一度インストールするとロールバックができません。 Appleも「メイン環境での使用は避けるように」と注意喚起しています。 動作検証を行う場合は、必ずサブデバイスを使うのが安全です。
Appleが見据える次のアップデート
今回のAirPods向けベータ配信は、iOS 26.1やmacOS 26.1と同時に登場した点も興味深いところ。 Appleはすべてのデバイスを“Apple Intelligence対応デバイス”として再定義しつつあります。 AirPodsも例外ではなく、音声・空間・AIという3つの軸を統合する実験が着実に進んでいる印象です。
今後はAirPods Pro 3の新機能「Adaptive Voice Isolation(環境ノイズを自動制御)」などが有効化される可能性もあり、ベータファームウェアはその布石と見てよさそうです。
まとめ
AirPodsのベータ版ファームウェア8B5014cは、AI時代の“耳のOS”に進化するための一歩でした。 多言語翻訳の対応やiOSとの統合強化など、見えない部分で確実に変化が始まっています。
Appleは「音」を次世代体験の中核に据えようとしており、今回のアップデートはその静かな序章。 AirPods Pro 3やApple Intelligenceとの組み合わせが本格化する日も、そう遠くはないでしょう。
ではまた!
Source: MacRumors