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AIブラウザ「Dia」がMac向けに正式公開──“学ぶブラウザ”の時代、ついに到来

AIブラウザ「Dia」がMac向けに正式公開──“学ぶブラウザ”の時代、ついに到来

✅ この記事では、AIブラウザ「Dia(ディア)」がMac向けに正式リリースされたニュースをもとに、ブラウザの新しい進化の方向性と、Appleデバイスとの相性についてわかりやすく整理します。

どうも、となりです。

「ブラウザにAIが搭載された」と聞くと、単にチャットボットがついただけに思えますよね。 でも今回のDiaはちょっと違います。 ユーザーの作業や学習スタイルを“理解して一緒に動くブラウザ”──そんな新しい概念がついにMac上で現実になりました。

この記事を読むと、Diaが何を目指しているのか、そしてAppleユーザーにとってどんな意味があるのかが見えてきます。

「Dia」とは?──AIが“使い方を学ぶ”ブラウザ

MacRumorsの報道によると、The Browser Companyが開発したAIブラウザ「Dia」が、10月9日から一般向けにMacで利用可能になりました。 今年6月のβ版公開から4か月、ついに誰でもダウンロードできるようになったわけです。

Diaは単なるAIアシスタント搭載ブラウザではなく、チャットベースで操作する“対話型ブラウジング環境”です。 特徴的なのが「Skills」と呼ばれる仕組みで、要約・事実確認・学習ノート作成・スケジュール管理など、日常タスクをショートカットのように扱えます。

たとえば、開いている複数のタブを「この3つを要約して」とチャットで指示すれば、AIがまとめて整理。 さらに履歴やメモを参照して、以前の作業内容を踏まえた提案までしてくれるんです。

要するに──ブラウザが“あなたの癖”を学習して、どんどん賢くなっていくってわけです。

学生・研究者向けにも特化──AIがノートを“先生化”する

Diaは特に学生層へのアプローチが強く、講義ノートや教材PDFをAIが解析して、自動的にフラッシュカードやクイズを生成してくれます。 単なる「情報収集ツール」から、「学びを整理する相棒」に進化している点が大きな特徴です。

この機能、Appleの教育市場戦略とも重なります。 iPad+Apple Pencil+Notesという学習スタイルに、DiaのAI整理能力が加われば、まさに“学ぶエコシステム”が完成する構図です。

しかもDiaのAIはメモリ機能(Memory)を備えていて、ユーザーの好みや行動パターンを蓄積。 これが、いわば「ブラウザ版Apple Intelligence」みたいな立ち位置なんですよね。

 

 

macOS専用設計──Apple Silicon最適化で軽快に動く

Diaの対応環境はmacOS 14以降かつAppleシリコン搭載Mac限定。 つまり、Intel Macユーザーは非対応という点には注意が必要です。 この仕様からも、Appleのチップ上でのAI推論(オンデバイスAI)を意識した設計であることがわかります。

無料版でも主要機能(チャット・Skill作成・添付・メモリ機能)はすべて利用可能で、 Pro版(月額20ドル)では無制限チャットや長文処理に対応。14日間の無料トライアルも用意されています。

実際に試すと、タブ操作やファイル添付も滑らかで、SafariやArcを使い慣れたMacユーザーでも違和感なく使える印象です。

Arcとの関係──Atlassian傘下で“兄弟ブラウザ”に

もうひとつ注目なのが、DiaがAtlassianに6億1,000万ドルで買収されたという点。 同社の人気ブラウザ「Arc」との連携が今後さらに進むと見られています。

実際、10月のアップデートではArc由来の「Focus Mode(CMD+S)」や、タブ記憶の精度を高めるアップデートが予定されています。 Arcが“集中するブラウザ”なら、Diaは“考えるブラウザ”。 似ているけど、目指す方向が微妙に違うのが面白いですよね。

この2つの融合は、AppleのVision ProやmacOSのマルチタスクとも親和性が高そうです。 特にVision Proの空間ブラウジングに、Diaのチャットインターフェースが統合されたら── まるで「空間で考えるブラウザ」が生まれる、なんてこともあるかもしれません。

まとめ:ブラウザが「使う道具」から「一緒に考える仲間」へ

Diaの登場で、ブラウザは「ページを見る場所」から「アイデアを形にする場所」へ進化しました。 AIが情報を探し、整理し、覚えてくれる時代。 これは、ブラウザが私たちの“作業そのもの”を引き受けるようになる始まりかもしれません。

AppleシリコンMacを使っているなら、一度試してみる価値は十分。 ブラウザがあなたの思考パートナーになる未来──すぐそこまで来ています。

ではまた!

 

 

Source: MacRumors, The Browser Company公式サイト